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がんゲノム医療の現状

2020年09月9日  

カープですが。九里投手、いいですね!
打線も先制、中押し、ダメ押しで いい攻撃でした。
今日は野村投手です、応援しましょう!

 

さて、
昨日は県病院で開催された がん医療従事者研修会 に参加してきました。
一時期 コロナで 医療従事者の研修会はすべて自粛・中止・延期だったのですが
ここにきて再開されてきています。
先日は、ケアマネージャ向け研修会も開催された、と聞き及んでおります。
今の広島の状況は、「ビビりあげ、恐れて閉じこもる」必要はないと思っています。
もちろん、マスク、手指消毒、間隔をあける、などは必要ですけどね。

 

講演:がんゲノム医療の現状と今後の展開
講師:広島大学 遺伝子診療科 檜井孝夫 教授
要点
2019年6月、がんゲノム医療(遺伝子パネル検査)が保険適用になった。
ただし、保険適用には条件がいくつもある。
希望者全員に適用されるものではないし、受けられる医療機関も限定されている。
検査は、やりっぱなしではダメ。遺伝カウンセリングが必須である。
2年後頃には、全遺伝子検査(全エクソン検査)が実用化される見込みである。
現状ではせいぜい数百の遺伝子検査だが、3万程度の遺伝子検査がおこなわれることになる。
そうなると、
がん治療としては想定しない遺伝子も検査することになり、予期しない遺伝子異常も多数見つかることになる。
それは本人に伝えるのか、伝えないのか、など 医療倫理面での課題もある。
遺伝カンセラー、臨床遺伝専門医なども不足しており、人材の養成も課題である。
***

 

緩和ケアを担当していますので、
本人や御家族から さまざまな相談があります。
本当に もうがん治療の手段はないのか、など。
遺伝子異常、それに伴う「分子標的治療」など 急速に進歩してきています。
市販薬なら 何とか調べて お答えすることは可能ですが、
治験中の新薬となると、がん治療専門医であっても すべてを把握できているとは限りません。
緩和ケア医では 治験薬まで全てをお答えするのは 到底無理、です。

どのような治療可能性があるのか、どこに行けば(紹介すれば) 検査・治療を受けられるのか、
といった情報には つねに注目しておきたいと思っています。

金さえ出せば遺伝子検査を受けられる、というネット広告を見ることがありますが、
それはやめたほうがいいです。
得られた遺伝子検査結果をどう判断するか、どう検査・治療に反映するか、どう本人・家族の不安に対応するか、 は 非常に繊細な問題なんです。

 

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山中伸弥による新型コロナウイルス情報発信
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