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ダニによるアレルギー性鼻炎 減感作療法薬認可

2015年02月17日  

昨日の黒田の会見。
夜のニュースで部分だけ見ましたが、
いいですね!
カープファンとしては、涙が出るほど感動します。
黒田は今年、少ししか勝てないかもしれませんが
結果はいい。
帰ってきてくれた、という心意気だけで十分です。
球場で応援しましょう!

さて、
スギ花粉によるアレルギー性鼻炎の舌下免疫療法が
昨年認可され、保険適用がはじまっています。
まだ製品使用方法の具体的な細部が詰め切れていないため
当院では正式採用にはしておりませんが
現在テスト使用中です。
使用経験をもとに、使用方法のアドバイスが出来ると思います。
スギ花粉症シーズンが終わる6月から、実際の患者への投薬を開始いたします。
スギ花粉症で、舌下免疫療法を御希望の方は6月までお待ちください。

さて、
アレルギー性鼻炎の原因はスギ花粉だけではありません。
通年性のアレルギー性鼻炎では、ダニが原因のことも多いです。
これまでは注射による減感作療法しかありませんでした。
このたび、
ダニについても舌下減感作療法薬が認可されました。
順を追ってニュースを御覧ください。

まず最初。
***
舌下型の減感作療法薬を導入‐家ダニ由来のアレルギー性鼻炎で開発
薬事日報 2010年9月9日
http://www.yakuji.co.jp/entry20476.html

塩野義製薬は、フランスのスタラジン社が開発した、家ダニを抗原とするアレルギー性鼻炎に対する抗原特異的舌下免疫療法薬を導入するライセンス契約を、同社と結んだ。スギ花粉によるアレルギー性鼻炎についても、共同研究を進める。国内で、それぞれの第I相臨床試験を来年1~6月に開始する計画だ。
***一部引用

2番目。
臨床試験が無事終わったのでしょう。
***
塩野義製薬、ダニ原因の鼻炎向け免疫療法薬を承認申請
2014/4/10 0:01日本経済新聞 電子版
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDZ090GP_Z00C14A4TJ1000/

塩野義製薬は今年秋までに、ダニが原因となるアレルギー性鼻炎の治療薬について厚生労働省に製造販売承認を申請する。体内で免疫をつくって症状を緩和させたり完全に治したりできる国内初の免疫療法薬となる見通し。早ければ来年にも承認を取得、発売したい考えだ。
***一部引用

3番目。
厚生省に認可されました。
***
アシテアダニ舌下錠~家ダニに対する舌下免疫療法薬の承認が了承
薬剤師の脳みそ 2015年1月23日
http://pharmacist.hatenablog.com/entry/2015/01/23/%E3%82%A2%E3%82%B7%E3%83%86%E3%82%A2%E3%83%80%E3%83%8B%E8%88%8C%E4%B8%8B%E9%8C%A0%EF%BD%9E%E5%AE%B6%E3%83%80%E3%83%8B%E3%81%AB%E5%AF%BE%E3%81%99%E3%82%8B%E8%88%8C%E4%B8%8B%E5%85%8D%E7%96%AB%E7%99%82

平成27年1月21日、厚生労働省の薬食審医薬品第二部会が開催されました。
その中で、塩野義製薬が申請していたアシテアダニ舌下錠100単位、アシテアダニ舌下錠300単位の承認が了承されました。
効能・効果は、「ダニ抗原によるアレルギー性鼻炎に対する減感作療法」です。
***一部引用

認可されたら、すぐ発売、すぐ使用可能、というわけではありません。
減感作療法は、アナフィラキシーショックという
命に関わる重大な副作用をおこす危険性があります。
使用できる医師は、研修を受け、登録された医師のみとなる予定です。
(当方は、スギ花粉舌下免疫療法の研修を受け、登録された医師です。
ダニ舌下免疫療法でも、同様の講習会、登録医師制度となるはずです。)

しかし、しかし。
日本アレルギー学会などでも、この薬についての講習会などは
まだ予定が公表されていません。
春の学会は5月なので、
その時に講習会があるかどうか、です。

4番目。
他の会社の動向です。
***
鳥居薬品 舌下投与の室内塵ダニアレルギー性鼻炎の減感作療法薬を国内申請
ミクスonline 2015年1月27日
https://www.mixonline.jp/Article/tabid/55/artid/51072/Default.aspx
鳥居薬品は1月26日、室内塵ダニアレルギー性鼻炎を対象とした減感作療法(=アレルゲン免疫療法)薬「TO-203」を同日に国内承認申請したと発表した。同剤は舌下錠で、室内塵ダニアレルギーの主要なアレルゲンとされるコナヒョウヒダニとヤケヒョウヒダニの2種のエキスを含有する。含有量など詳細は開示していない。舌下錠の承認見込み時期も同社は明らかにしていないが、概ね申請から1年後とみられる。
***一部引用

スギ花粉症の舌下免疫療法で先行した鳥居薬品も
黙ってはおりません。
追撃してくることとなります。
来年には、2社の製品で競いあうことになるかもしれないですね。
ただし、競いあう、といっても
使いやすさや効果の点であって、
価格は両者同一の公定価格となるはずです。
価格競争にはなりません。

今回のダニ舌下免疫療法は
もう少し待てば
処方する医師のための講習会などの情報が出てくるものと思います。
しばらくお待ちください。
続報がはいれば またお知らせします。

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