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心に残る出会い128 ペットに時々会えたMさん

2020年07月27日  

毎月 最終日曜日は心に残る出会いです。
昨日は準備が出来ず、投稿が1日ずれております。

Mさんは81歳。
16年前に脳出血をおこし、右半身マヒで、言葉が出ません。
口は動くのですが、声としては出ないのです。
その後も大腿骨、胸椎、腰椎の圧迫骨折、てんかん発作など何度も入院を繰り返しました。
自力で尿も出せなくなり、導尿カテーテル留置です。
もうこれ以上 家では無理だ、ということで 老人ホームに入所され、私たちのはじめての出会いです。
唇の動きで読み取りますので、時間はかかりますが、コミュニケーションは可能でした。

入所後も、御家族は 出来る事をがんばっておられました。
年末年始などには 自宅に外泊をしたり。
家にはペットの犬がおりまして、ときどきホームに連れてきて 玄関先だけではありますが面会をしたり。
Mさんは 犬と会うのを とても喜んでおりました。

その後も、尿路感染、てんかん・意識消失発作などで 何度か入院を繰り返しました。
入院を繰り返すうちに、徐々に体力・能力が低下してきます。
誰の目にも じょじょに衰弱していることが明らかとなってきたのでした。

御家族と 2度にわたり 話し合いをおこないました。
本人は、もともと病院がきらいで、入院もきらいであった。本人が希望して入院したことは これまでもなかった。
衰弱がすすんできているのは 家族はみんな わかっている。
もう何かあっても 家族は入院は希望しません、点滴など不自然な治療も希望しません。
このホームで出来る範囲の対応で、自然に、おだやかに、最期まで。

そこからあとのMさんに、急な高熱などの突発的な事態はきませんでした。
じょじょに、じょじょに 下り坂です。
そうしてMさんは ホームで静かにお亡くなりになりました。

Mさん、ベッドサイドに 犬の写真と、私との写真と 並べて飾ってくださってましたね。
老人ホームに入所後に 何度もペットと再会できる人なんて あまりいないんですよ。
玄関先だけとはいえ 何度も再会できてよかったですね。

【解説】
自宅でペットを飼われている方も多いでしょう。
いやし、あるいは 生活の支えになっていることは 間違いありません。
一人暮らしの方など、「○○ちゃんがいるから 入院できない、入所もしない」、
などと言われることもあります。

さすがに 「ペット可」、という老人ホームは ないように思います。
「共同住宅」ならば 全員の承諾があれば可能かもしれませんが、実際には難しい状況でしょう。
(グループリビングCoCo湘南 など 可能です。)
緩和ケア病棟なら、事前相談・時間限定でペット入室も許可される場合もあるようですので、遠慮なく御相談なさってください。

御家族がおられるような場合には、
ぜひペットと面会できる機会を作ってあげてくだされば、と思います。

 

さて、
昨日は墓参りに行ってきました。
車で移動、お寺も我々だけ、墓参後のレストランも他の客と間隔をあけて座るようになっていますし。
お盆になると 三密をさける墓参りが難しくなるだろう、という想定で
今のうちに墓参りをした、というわけです。

音戸の瀬戸をすすむ、瀬戸内海汽船 シーパセオ1番艦
グッドデザイン ベスト100など 受賞たくさんです。
http://setonaikaikisen.co.jp/newferry/

かっこいいですね、こんど松山・道後温泉に行く時には これに乗ってみたいですねえ。
2番艦が8月1日に就航予定だそうです。

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