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自宅で平穏死その2

2013年08月17日  

マー君、すごいですね。
連勝記録、すばらしいです。
最初のころは勝ち負けつかずの試合もありましたが
最近は全試合勝利ですからね。
本人が大リーグ希望ならば、大リーグに送り出してあげましょう。
大リーグでもエースになれますよ。

週間朝日8/9号の特集からの紹介その2です。

在宅緩和ケア・在宅看取り対応、ということをお話しますと
大変でしょう?
とよく聞かれます。
でも、
そう大変と思うことはありませんよ、
とお答しています。

今回の週刊朝日の特集では
「緊急往診比率」という指標を独自に作っておりました。
緊急往診数÷自宅死亡数 で算出する指標です。
1名の自宅看取りをおこなうために何回の緊急往診がおこなわれているか、
という内容の指標となります。

で、
我々4診療所グループの年間緊急往診数は49、
自宅死亡数28で、
緊急往診比率は 1.8 でした。

緊急往診というのは、夜間、深夜の時間帯の往診、
平日午前のクリニック診療時間内におこなわれた往診を
合計した数です。
土曜午後や日曜祝日、盆暮れ正月の往診は緊急往診とは数えません。
なんだか納得しがたいものがありますが、
でも、ま、そういう定義で数えている数です。

夜中でも往診してくれる所が良い所なのではないか、
緊急往診の数が多い所が良いクリニックなのではないか、
と思われる方も多いことと思いますが、
じつはそれは違います。
私たちは、在宅診療で重要なのは「予測する力」だと考えています。
先を読む力。
この先、どういう状態となることが予測できるか。
予測さえ出来れば、その事態にそなえた薬を
あらかじめ処方しておくことが出来ます。
熱が出るだろう、
痛みが強くなるだろう、
吐き気・呕吐が生じる可能性が高い、
便秘となる可能性が強い、
などなど。
事態を的確に予測し、あらかじめ対応をとっておけば
緊急で往診を要することは実際には少ないのです。

ですから
在宅診療で全国に有名なクリニックの実績をみてみると
多くは緊急往診比率は10以下です。
緊急往診がやたらと多いクリニックというのは
予測する力に問題があると思われます。
広島市には緊急往診比率78.5なんていう所もあります。

では、
緊急往診比率が低ければ全て良いのか、
というと、 それも簡単ではありません。
予測する力の優れたクリニックでは緊急往診比率は低い
ということは前述しました。
でも
往診をほとんどやる気がないクリニックでも、この数値は低いです。
電話連絡を受けて、
「そりゃすぐ救急車で病院に行け」、と言ってばかりいれば
緊急往診しないで終わりですから。
でもそれでは自宅で平穏死は出来ませんね。

今回の週刊朝日の特集は、他のクリニックの現状を知る意味でも
非常に有用な視点の特集だったと思います。
広島県内で自宅死亡数が一番多いのは
コールメディカルクリニック(西区、自宅死亡42)
2番目が我々の連携グループ(中区南区、自宅死亡28)
3番目はさくらの丘クリニック連携グループ(福山市、自宅死亡13)
でした。
自宅で平穏死、とお考えの場合には
実績のある診療所に早めに依頼をおこないましょう。

厚生労働省 在宅医療連携拠点事業
「在宅・施設医療ネットワーク広島」の
ホームページも御覧ください。
http://zaitaku.origuchi-naika.jp/

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