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かかりつけ医は誰ですか

2014年04月2日 , 

花粉症、症状が一気に悪化している人が多いです。
昨日は、数年ぶりに受診された方も数名おられました。
PM2.5「やや多い」朝ですが、
花粉情報にも注意しましょう。

カープ、菊池の守備はすごいですね。
昨日は満塁のピンチからファインプレー連発。
守備だけで4点は貢献しています。
日本を代表する二塁手と言っていいですね、すばらしい。
今日の先発は大瀬良。
楽しみですね、応援しましょう!

さて、
昨日から医療制度が変わっています。
窓口で支払う医療費が変わりました(高くなりました)、
ということには気がつかれたでしょうが、
今回改定の本質はそんな所にはありません。

クリニックでは
「同意書」にサインを求められた方もおられたことでしょう。
「地域包括診療料」 または 「地域包括診療加算」
という制度がはじまりました。
主治医機能・かかりつけ医機能をはたす医療機関を決めなさい、
ということを国は求めてきたわけです。
逆に言うと
この患者のかかりつけ医は当院です、という覚悟と、その宣言を
医療機関側に求めてきたわけです。
「地域包括診療料/診療加算」に同意サインをする、ということは
患者とクリニックとのかかりつけ医契約ということです。
24時間対応が算定条件となっています。
本当に24時間対応してくれるクリニックかどうか、よく考えてサインしましょう。

もっとも、
「地域包括診療料」を算定できるのは常勤医3名以上のクリニックで、
これは全国でも数は少なく、400か所以下しかありません。
多くのクリニックでは「地域包括診療加算」の算定で、
再診時に20円上乗せになるだけです。
当院も地域包括診療加算を算定です。
同意書へのサインをよろしくお願いいたします。

基幹病院を受診された方はどうでしょうか?
これまで90日処方を受けていた人については
30日処方になっているのではないでしょうか。
そして、担当医や地域連携室/患者相談室のケースワーカーさんから
もう当院ではなく近所の医師にかかってもらえませんかね、
紹介状は書きますし、
いざとなったらいつでも入院は引き受けますから、
と言われたのではないでしょうか?
大病院を受診された方にお話を聞いてみたいと思っています。

これは
今回の医療費改定が
基幹病院から地域に軽症患者・退院できる患者を移動させ、
基幹病院は救急・重症・専門疾患の医療に専念させる
という方向で動いているということです。
今後の高齢化で
高齢者の急病受診はどんどん増えます。
軽症患者の外来診療に基幹病院のパワーをつぎ込むことは
もう無理だ、ということなのです。

こうしてみると
地域でかかりつけ医機能をもった医院を選別する、
基幹病院は外来患者を診ない方向にする(入院患者に集中する)、
というのは
同じ方向性を向いた改定である、ということがわかりますね。
基幹病院の入院期間を短縮し
地域の後方病院や施設に早期転院を促す、
という方向性も同じです。
基幹病院の入院ベッドやマンパワーを、きたるべき高齢化の津波に備えさせよう、
ということなんですよ。

今月の花
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★新型インフルエンザ情報
とくに新しい情報はありません。

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