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アメリカのインフルエンザワクチン

2013年12月18日 , 

昨日は、中学高校の同窓会でした。
同学年、ということではなく、
あらゆる学年が参加する会です。
昨年は厚生労働省 在宅医療連携拠点事業で忙しく
参加は出来ませんでした。
今年は参加できて、うれしいです。
なつかしい顔にも会えました。
ビンゴの景品は、自分用ではなく
孫へのプレゼントになるものを選びました。
緩和ケア薬剤師もやっぱり孫向けのものを選びました。
ジジバカ、バババカですねえ。

マー君、昨日大リーグ挑戦希望を表明しましたね。
予想通りです。
おそらく楽天球団は認めると思いますが
少し日数がかかるかもしれません。

さて、
インフルエンザワクチンのお話です。

インフル流行阻止へ「個別化」ワクチン
SankeiBiz 2013年12月17日
http://www.sankeibiz.jp/compliance/news/131217/cpd1312170504009-n1.htm
***飛び飛びに一部引用
子供、高齢者、アレルギーがある人など対象別のインフルエンザワクチンが新たに開発され、本格的な流行を前に米国人の予防接種率の向上が期待されている。

死因第8位のインフルエンザ

鶏卵アレルギーのある人は昆虫由来のワクチン、子供は吸入タイプのワクチンなど、個々に適したものを選べるようになる。昨年の予防接種率は45%だったが、65歳以上の米国人500人に1人がインフルエンザで入院した。

生後6カ月以上の人全員に予防接種を推奨しても、副作用や接種時の痛みを恐れて敬遠する人々がいる。費用も障壁となり、気が進まないとか自分は大丈夫という過信も接種しない理由になる。

12月下旬から今年3月にかけて死亡率が高まり、最終的には5万人以上がインフルエンザや肺炎で死亡した。

20年までにインフルエンザの予防接種率を70%に引き上げたい考えだ。

「若い親たちはリスクを認めようとしない。予防接種に積極的なのは、ワクチンで予防できる病気で子供が入院したり死亡したりした親だけだ」
***一部引用

これはアメリカでの状況についての記事ですが
面白いと思える部分がいくつもありました。

まず、
アメリカではインフルエンザ死亡が5万人以上あり
死因8位になっていること。
日本では、インフルエンザから肺炎を併発した場合には
肺炎死亡としてカウントされます。
肺炎は死亡順位3位で
そのうちの一部はインフルエンザ感染がきっかけなのですが
その実数は日本では不明です。
インフルエンザによる「過剰死亡」(インフルエンザ流行が無い場合に比べての増加)は
毎年1万~2万人程度、という推計はありますが
アメリカとの人口比を考えると、ほぼ同じ比率になりますかね。

ワクチンの接種率が45%というのも興味深いですね。
欧米ではワクチンが普及している、と思っていますが、
それでも45%であり、70%を目指す、ということです。
ちなみに、日本では20%台ですので、まだまだ差は大きいです。

予防接種に積極的なのは、ワクチンで予防できる病気で子供が入院したり死亡したりした親だけだ
というのも、うなづけます。
日本でも、風疹ワクチンなどワクチンの普及に声をあげているのは
医療者を別とすれば
「ワクチンで防げる病気にかかって障害が残ったり死亡した人や保護者」
がおもな人たちです。
彼らは、
自分たちと同じ悲劇はもう起こって欲しくない、
と思って活動をされています。
アメリカでも同じ状況があるのですね。

若い人は、人が死ぬ姿を見ていません。
病気になれば病院に行けば助かるものだと思っています。
助からない病気があること、を知らないのです。
だから、
ワクチンで病気が防げる、と聞いても
値段が高いから、とか
自分は病気にならないから、などと言って
受けようとはしません。
知識がないことは、悲しいことであり、恐ろしいことでもあります。

日本でも、(子供向けの)点鼻ワクチンは近いうち導入されるでしょう。
その時には、アメリカ並みの接種率になるよう
私たちはがんばろうと思います。

平安堂梅坪
安芸れもん。
こうした御当地ものがもっと広がればいいですね。
P1050322.JPG
★新型インフルエンザ情報
中国でH10N8型で死亡者。
この型の人感染ははじめてだそうです。
単発で終わるのかどうか、要警戒。

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