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アリムタが非小細胞肺癌に適応追加

2009年06月6日 , 

アリムタが非小細胞肺癌に適応追加

5月20日、「切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌」の効能・効果で承認を受けました。
これまでは悪性中皮腫に対し適応がありましたので、適応追加です。
これで武器が一つ増えたことになります。

新型北米インフルH1N1関連情報。
国土交通省大臣が新型インフル終息宣言を要請、却下。
6月5日(金)11時1分配信 共同通信
http://news.nifty.com/cs/headline/detail/kyodo-2009060501000251/1.htm
金子一義国土交通相は5日午前の閣僚懇談会で、政府として新型インフルエンザの終息宣言を行うよう要請した。河村建夫官房長官は、この後の記者会見で「終息の方向に向かっているのは間違いないが、今ここで終息宣言という段階ではない」と慎重に検討する考えを示した。河村氏によると、金子氏は、近畿地方などで旅行客のキャンセルが続出している状況を説明した上で「この状態が続くのは問題ではないか」と早期の対応を要請。

新型インフルは終息していません。
南半球で感染拡大中。
アメリカでは、全員の検査はとうにやめています。(患者が多すぎて)
確認した患者数の10倍はいるだろう、と発表されています。
イギリスでも感染の封じ込めは困難と発表しています。
流行を抑える話と、経済的被害を防ぐ話は、リンクはするけれども別物です。
金子大臣、わかってない。

写真はアジサイ、アジサイ(隅田の花火)、ヒトリムスメ、宿根バーベナ
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緩和ケア医 本日のお勉強
Pemetrexed(alimuta)による薬剤性肺障害が疑われた1例
日本呼吸器学会雑誌 2009年5月
東邦大学医療センター大森病院 坂本晋 先生ほか

要点
アリムタによる薬剤性肺障害はこれまで報告がなかった。
最初の1例目の報告(死亡例)である。

どんな薬剤でも、副作用はあります。
とくに抗ガン剤は、薬剤性肺障害をおこしやすい薬です。
ガンと戦う武器が増えたことは良いことではありますが、
これまで副作用報告がないからといっても、十分な注意が必要だ、ということです。
とくに抗ガン剤など、積極的な治療薬は、何らかの副作用の覚悟は必要です。
また、漢方薬には副作用はない、と思っている人もいますが、
どんな薬にだって副作用はあります。
副作用の出る率が高いか低いか、副作用の程度が軽いか重いか、の違いがあるだけです。

アリムタは、比較的副作用は少ない、とされていますので、
今後、使用する患者数は増えてくると思われます。
肺癌治療の大事な選択肢です。

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