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インフルエンザ注意報出ています

2016年01月29日  

昨日は寒かったですね。
雨なのですが、雪になるんじゃないのか、と感じる寒さでした。
しかし天気予報をみても
県北も山陰も 雪ではなく雨予報なんですよね。
なだれ注意ですね。


昨日はプライマリケア医と専門医の診療連携フォーラム2016
に 出席してきました。

テーマ1:当院におけるVTE治療戦略
 広島赤十字・原爆病院 循環器内科 大橋紀彦先生
テーマ2:PCI後の抗凝固療法
 土谷総合病院 循環器内科 川瀬共治先生

要点1:
肺の血管に血の塊が飛んで詰まる肺血栓塞栓症は
年間2000名程度 亡くなられる病気です。
その血栓は、下肢に出来ることが多い。
深部静脈血栓VTEと呼ばれるものです。
足を動かさない状況で、下腿に出来やすい。
被災地の避難生活などで起こることは 最近よく知られてきました。
エコノミークラス症候群と呼ばれたこともあります。

そこで、どういう人に検査依頼があるのか、というと
整形外科や産婦人科、腫瘍内科などです。
手術後などで体を動かさない状況があると 下肢に血栓が出来てしまう。
昔だと、すぐにヘパリン、そのうちワーファリンに切り替え、
という治療しかありませんでしたが、
今では新規経口抗凝固薬が初期から投与されるようになってきています。
発症早期(1か月以内)の再発が多く、
また副作用としての出血も治療早期が多いので注意が必要。


要点2:
心筋梗塞/狭心症で冠動脈ステントを入れる場合があります。
心房細動を伴っている方の場合には
これまで3薬剤併用されることが多かった。
抗血小板薬1剤+抗凝固剤2剤、など。
ステントの再閉塞を防ぐためです。
しかし
2剤と3剤を比較する研究が最近たくさん出てきて、
出血などの副作用は3剤のほうが当然多い。
とくに日本人では意外なことに脳卒中の発症が3剤のほうが多い。
ステント閉塞については2剤でも3剤でも大きな差は出ない。
ということで
3剤を併用する期間は短くなり、2剤にて管理することが多くなってきた。
ヨーロッパのガイドラインでは、1年後からは1剤のみで、
という話も出てきている。
日本で1剤管理が受け入れられるのかどうかは、まだこれからの話になる。



いただきもの 金沢みやげ
御所泉 金沢限定幻の酒と、
酒蔵ビーフジャーキー

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★インフルエンザ情報
広島市、27日付でも学級閉鎖 何校も出ています。
1校で4学級が閉鎖になっている学校もあります。
27日、広島県はインフルエンザ注意報を出しました。
手洗い咳エチケット、よろしくお願いいたします。
また
熱や咳、下痢のある人は
病院や高齢者施設へのお見舞いには行かないでください。
病院内・施設内で流行すると、死亡者が出ます。
よろしくお願いいたします。

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