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キャップがはずれないペットボトル

2015年12月7日  

この土日は、緩和ケア薬剤師の参加している合唱団の東京でのコンサートがあり、
参加者でもありましたので
行ってきました。
広島から何人も参加されているのですね。

で、それは置いておいて。

今回東京で 面白いな、と思う発見は
キャップのはずれないペットボトルが販売されておりました。
駅のホームで売っていたものです。

まだ中身が残っているのにキャップを落としてしまった、
という経験は誰にもあると思いますので
ニーズにあった工夫と言えるでしょう。
180度以上にキャップを開けば、
開いたままの状態で保持できますので
飲みにくいことはありません。
グッドアイデア!

しかし、
これではキャップをはずしたい時には、
はずしにくいでしょうね、と思いました。
そこで思い出すのは
エコキャップ運動です。
ペットボトルのキャップを集めてポリオ撲滅のためのワクチン費用に
と言ってきた団体が
集めた金をワクチン費用に支出していないことが明らかになっています。

ペットボトルのキャップを集める、という方法が
1:本当にエコにつながるのか
2:ワクチン支援につながるのか、
ということは 考えてみたほうがいいです。
ウィキペディアに、よくまとまっています。

エコキャップ運動
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%82%B3%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%83%E3%83%97%E9%81%8B%E5%8B%95

二酸化炭素排出量の減少になるのか、という点については
・一般廃棄プラスチックのリサイクルによって作られるプラスチック製品の生産が、焼却によって増える二酸化炭素を下回るエネルギーで可能な実用レベルの方法は現在の技術をもってしても存在していない[12]。
そのため、リサイクル活動全体によるエネルギー投入・二酸化炭素の増加が、焼却による二酸化炭素の増加を上回っている[12]。

つまり
ペットボトルのキャップを集める、輸送する、加工し再利用する、
という方法よりも
単純に焼却したほうが二酸化炭素の排出量は少ない、ということです。
地球温暖化が問題になっている現状に対して 私たちはどう行動したらいいでしょうか?

途上国へのワクチン支援については
・ワクチン一人分の20円のために2kg(約800個)ものキャップを集め、輸送費を払って送るという効率の悪い方法を採るよりも、輸送費を寄付した方がはるかに多くのワクチンを購入することが出来る[12][25]。
エコキャップ推進協会では、環境学習の目的に賛同する方にのみ輸送費を払ってまでの参加を促しており、ワクチン目的であるならば直接の寄付を勧めている[26]。
著名人からも高い輸送費には批判が出ている。東大名誉教授 安井至は、エコキャップ運動を「寄付金の11倍もの輸送費を掛けることを問題にする欧米人が多いだろう。それは無駄だと断定されるだろう。」と述べた。

困っている人がいるなら
直接 医療費やワクチン費用を寄付すればいいのです、という話です。

ペットボトルのキャップがはずれにくい製品が出た。
キャップを集める、という発想からは脱却していく世の中になっていくのでしょう。

キャップのはずれないペットボトル

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