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ゴミ屋敷は火事になる

2015年08月29日  

カープ、せっかく盛り上がって横浜戦だったのですが
勝てませんね。
5割の壁が遠い。
今日は黒田投手です、応援しましょう!

さて、気になったニュース

「ゴミ屋敷」で火災 隣接3棟も延焼 愛知・豊田市
テレビ朝日系(ANN) 8月26日(水)
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20150826-00000009-ann-soci

ゴミ屋敷、というのは、あります。
全国に何軒、という珍しいものではなく
広島市内にもあちこちに。

訪問看護、訪問ヘルパー、ケアマネージャの人たちは
よく知っていると思います。
私も毎年1軒くらいゴミ屋敷への往診・訪問診療を依頼されることがあります。


「どうみてもゴミの物を集め 片づけもせず積んでいく人」
というのは、
常識的にはオカシイです。病気です。
常識的判断を大事にしましょう。

病気としては
認知症の可能性が高いと思いますし
統合失調症かもしれません。
その判断には専門家が必要ですが。

臭いし、迷惑だし、もし火事になったら危ないから
止めて欲しい、きれいにして欲しい、
なんていうことを近所(町内会など)の人が申し入れに行ったとしたら
認知症の人であれば のらりくらり取り繕いの返事をするでしょうし、
統合失調の方であれば 強く信念を主張されるかもしれません。
いずれにせよ
注意しても、お願いしても、
相手が「病気の人」であれば 効果はありません。
相手の忠告やお願いに従うことはありません。
そして、「自分が病気であり治療が必要である」とは これっぽっちも思うことはありません。

ゴミ屋敷を放置しておけば
周辺は火事に巻き込まれる可能性が高い。
火災に巻き込まれれば生死にかかわりますし
貴重な財産等を失ってしまうことになる。
「自傷他害のおそれ」がある場合には精神科医師が強制力をもって出動することが可能です。
ゴミ屋敷は「自傷」はともかく「他害」につながる危険性が非常に高い。
つまり
行政などが繰り返しゴミ撤去の勧告などおこなっても従わない場合には
精神科医師の出番としてもいいと思います。
強制入院とさせて、その間にゴミを片付けてしまう。
これをやらなければ いつか火災をおこし、本人以外にも死傷者が出ます。

当院が訪問診療している所の近所に
ゴミ屋敷があります。
新聞の束、ビールの空き缶などの袋が家の周囲に山積み。
ほかにもいろいろ。
その上に ガソリン携行缶が数個あります。
ガソリン携行缶なんて、交通の便利のよい広島市中心部では
全く必要性のないものです。
ガソリンは草刈り機にも使用します、と教えていただいたことがありますが
草刈り機が必要な庭もない、というか 庭には足の踏み場も無いゴミの山。
この状態でのガソリン携行缶は放火の原因になるだけ、犯罪に使用されるだけ、です。
おそらく地元から苦情は入っていると思うのですが
市は、あるいは区は 何も対応していないのでしょうか。
火事になってからでは 遅いんですけどね。
近隣に延焼してきたならば
当方が訪問診療している方は 迅速に逃げることなど出来ません。
歩けない、動けないから訪問診療となっているわけですから。

今週の花
P1020577.JPG
★新型インフルエンザ情報
とくに新しい情報はありません。

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