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モルヒネ注射についての違和感2

2014年11月20日  

小選挙区制度ですから
野党がバラバラで小党乱立していれば
与党は圧勝することが出来ます。
だから今解散、ということになります。
これに対抗するには
共産党も含め「反自民党」を作って
各地で1対1の戦いを挑めばよいわけです。
で、
選挙が終わってから
また小党に分かれて行けばよろしい。
比例区の人数振り分けは、各党の得票割合で決めて行けばよい。
誰かがこの「まとめ役」をすれば可能となる戦略なのですが
人材がおりませんかね。
こうした状況をまとめることが出来るのは坂本竜馬と認識しております。
現代に竜馬はいないのか・・・。



さて、
モルヒネ持続注射についての違和感その2です。

月曜日に
NHK プロフェッショナル仕事の流儀 で
在宅ホスピス医が出演されておりました。
で、
口から食事や薬の飲みこみが悪くなると
ほぼ全員に持続モルヒネ注射の登場です。

ものすごく違和感があります。
口から飲めなくなっても
薬の投与経路は注射の他にもまだあります。
貼り薬と、座薬です。
(舌下錠や口腔内錠もありますが、例外的な位置づけです)。

末期の人の鎮痛薬使用の原則は
できるだけ簡潔な方法をとること、です。
持続注射では、患者さんが自由に体の向きを変えることが難しくなったり、
チューブが気になってしまいます。
ですから
原則は 「貼り薬への変更」だと私は思います。

どうして、そんなにすぐ、ほぼ全患者を
持続注射に切り替えてしまうのか。
ここが、ものすごく大きな違和感を感じた部分です。

医療用麻薬の「貼り薬」は、この数年で非常に進歩してきた薬です。
今回出演されていた先生は
もう20年以上も在宅ホスピス医をされています。
ということは
大変失礼な仮説になるかもしれませんが
「先生の知識が古いのではないか?」
ということに思い至るわけです。

よい内服薬、よい貼り薬のない時代に
大変な御苦労をされて
癌緩和ケアに取り組んでこられた。
その主たる治療手段はモルヒネ持続注射であったことでしょう。
数々の成功体験も積み重ねてこられたに相違ありません。
すばらしいことで、頭が下がります。
数々のコツも体得されておられることでしょう。

しかし
今の時代において
「内服が難しくなったから注射に変更」
というのは
時代遅れのような気がしています。
当方は、
緩和ケア病棟の研修を、聖路加国際病院緩和ケア病棟で受けました。
そこでは、貼り薬の使用方法について
非常に細かく量の調整をする、独自の方法に取り組まれていました。
貼り薬の欠点として
量の微妙な調整が難しい、
という点はありますが
工夫次第で微妙な量の調整も出来る、ということを学びました。
ですから
私どもが在宅で担当している患者さんについては
内服が困難になれば貼り薬に切り替えることは多いですが、
モルヒネ持続注射に切り替える必要性は感じたことがありません。
私と同様に、
在宅ではモルヒネ注射することは ほぼない、
と言われる在宅緩和ケア医もおります。
我々のように在宅ではモルヒネ注射は必要ない、
と考えている人間にとって
次々とモルヒネ持続注射をおこなっている場面を見ると
「どこか違わないか?」
と思ってしまうのです。

さらにもう1点。
番組内でモルヒネの持続皮下注に切り替えられた患者さん数名は
皆その数時間後ないし翌日に息を引き取られていました。
意識が落ちてきた段階では
痛みを感じることも少なくなってきています。
これまでと同じモルヒネ量は、必要なくなるのです。
モルヒネそのものが最後は不要になる方もあります。
最期は、何もしなくても苦しくないのです。
その最後の段階で
モルヒネ注射で持続使用している、というのも 
簡単には同意しがたい話なのです。


昨日の安佐市民病院のモルヒネ注射の件。
大きな病院では、モルヒネ持続注射に切り替えるのが好きな医師がおります。
その方法が、医師として管理が楽なんです。
モルヒネ必要量の換算だけして指示を出しておけば
臨時使用が必要な時には患者さんが自分で「臨時増量」ボタンを押しますから。
貼り薬のことなんか、ちっとも学ばなくても
持続注射の指示さえ出しておけば 痛みの管理はうまくいく。
なかには、その持続注射のままで退院させようとする医師もいます。
でも
持続注射だと
患者は管につながれたままになり
寝返りするにも不自由な状況を強いられます。
そんな「不自由な状況」で退院させられても
患者さんも御家族も困るんですよね。
自由になりたくて退院したいわけですから。

在宅ではモルヒネ持続注射は必要ない、
貼り薬でやれる!
ということを知ってくだされば
そのようなことは減ると思います。

注射の全てを否定しているわけではなくて
痛みのコントロールがどうしても難しい場合には
当然必要な治療選択となります。


ま、
患者さんの苦痛をしっかり取ってあげることが出来るならば
方法は何でもいいわけなんですけれど。
飲み薬から切り替える時に
私たちのように貼り薬に切り替えることが多い派と
持続注射に切り替えることが多い派もいる、
ということなんでしょう。
患者さんにとって、どちらが楽にすごせるのか、
という視点で考えて行きたいと思います。


福山みやげ
広島和牛入り肉みそ

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★インフルエンザ情報
11月10日-16日の定点観測患者数が発表されました。
これによると、先週とそう増えておりません。
ここで増加曲線になるようだと例年より1か月早い流行開始、が
予測されるところでした。
長崎県では流行入りの目安を超えました。
手洗い、咳エチケット、よろしくお願いいたします。

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