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不安と不眠の原因と治療

2019年03月14日  

昨日も暖かかったですね。
往診・訪問診療の後半は ダウンジャケットは脱いでおりました。
ソメイヨシノ、来週には花がみられますでしょうか。

さて、
昨夜は広島市医師会 レビューシリーズ に出席してきました。
講演1:不安と不眠の原因と治療について
講師:広島中央通りメンタルクリニック 岩本崇志 先生
講演2:不安を伴う疾患について
講師:ほうゆう病院 藤脇 聡 先生
要点(講演2)
不安は、現在では症候群としてとらえられるようになってきている。
正常な心理反応でもおこる。
私たちが対象とするのは 「病的な不安」である。
不安は身体症状をともなう。
パニック障害、広場恐怖症というのも不安の代表的なものである。
薬物療法の基本は、抗うつ剤とベンゾジアゼピン系の併用であり、
ベンゾジアゼピンは漸減し、頓用に減らしていく。
抗うつ剤はSSRI、SNRIが基本になる。
基本的なものを試みて、うまくいかない場合には精神科への紹介が望ましい。
***

4月から、不安、あるいは不眠によく使用されている薬剤で
「ベンゾジアゼピン系の薬」の処方に対し、制限がかかります。
日本での使用が 世界に比べて断然・圧倒的に多い、という異常な事態になっている、のだそうです。
ベンゾジアゼピン系のこわいところは
依存症になったり、高齢者だとフラツキの原因となり転倒・骨折から寝たきりの原因になりかねません。
少なくとも「世界水準程度」まで 使用を減らしたい、という厚生労働省の思惑があるのでしょう。

私たちは、不眠 に対しては 講演会などよく開催されるので 知識は持っています。
不安 に対する講演会というのは ほとんどありませんで、
今回は不安について 頭を整理することが出来ました。

ここでついでに、ですが。
当院では 銘柄指定での睡眠薬希望については、対応しておりません。
○○という睡眠薬をください、と来院されても、お断りしています。
銘柄指定、というのは かなり「特殊な状況」でありまして
一般内科が担当すべき状態とは思われません。
それは専門である「メンタルクリニック・心療内科」を受診してください、
と説明させていただいております。
市内には何十も「メンタルクリニック・心療内科」があるのですから
どうぞ そちらを受診なさってください。

ついでに。
高齢者で「眠れない」という訴えをする人が多いのですが、
昔と同じように眠れるハズはないのだそうです。
年をとるにしたがって、睡眠は浅くなり、短くなり、朝型になっていく。
つまり、早くから布団にはいる、のは 間違いなんです。
年をとったら、「遅寝、早起き」がよいのだそうです。
そうなると NHKラジオ深夜便を聴く、というのは 理にかなった行動ですね。
そして眠くなってきたら寝ればいいのです。

東京です。
八重洲地下街 すいしんたい乃家
酔心関連のお店とはいっても、広島の食材が豊富に食べられる、というわけでもないです。

金目鯛の干し焼き
金目鯛というのは瀬戸内海にはいませんのでね。
東京に行ったときにメニューで見かけたら食べています。
P1100323.JPG
★インフルエンザ情報
とくに新しい情報はありません。
引き続き手洗い咳エチケット、よろしくお願い申し上げます

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