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医療者は指輪をしない

2010年05月15日  

昨日は広島市中区医師会 医療安全・院内感染対策研修会に出席しました。
補助イスが出るくらいの大盛況でした。
今、専門学校で感染症の部分を教えていますので
講義に使えるネタはないか、と
居眠りせず真面目に受講しました。

MRSAなど、やっかいな病原体を広めないために
ケアスタッフの衛生について注意することは
・毎日入浴し洗髪する
・手の爪は短く清潔にしておく
・指輪や腕時計をしない
・毎日清潔な制服を着る
・手洗い・うがいを心がける
という配慮が必要だ、というお話でした。

感染症対策について知識・意欲のあるスタッフかどうか、を
簡単に見抜く方法をお教えします。
ポイントは指輪をしているかどうか。
あなたの担当医や担当看護師は指輪をしていますか?
指輪をしているとしたら、感染症への意識は非常に低いです。

同じ病院で働いていても、
MRSA患者がたくさん発生する医師と、
ほとんど発生しない医師がいます。
同じ病院なのでハード面では差がないはず。
ということは、
ソフト面、
手洗いをちゃんとしているか、
手指のアルコール消毒をしっかりしているか、など
普段の心がけが違う、差がある、ということです。

指輪をしている人が、
毎回指輪をはずして手洗いしている、ということはありません。
指輪をしていれば、菌の付着した不潔な部分が残っているわけです。

アメリカ留学帰りの先生は、よく結婚指輪をしています。
アメリカでは留学先のボスや同僚など、
指輪をしているのが当然の風景だったのでしょう。
しかし、
アメリカと日本では気候が違う、という点に配慮が足りません。
アメリカは基本的には乾燥し、湿気が少ない環境であり、
指に付着した菌が長期間生存しにくい状況のことが多いです。
(地区によるでしょうが。)
しかし日本では、湿気が高く、付着した菌は長期間生存しています。
こういうのを
(アメリカの状況をそのまま日本に持ち込んで得意になっているのを)
アメリカかぶれ
と言います。

私は指輪をしていません。
自分の受け持ち患者を感染症から守るためには当然だ、と考えます。
指輪をしたまま診療している医師は
感染症に対する心構えが足りない。

あなたの担当医は、どうですか?
指輪をしたまま診療していませんか?

天下一品 神戸元町店で食べた細麺のラーメン。
天下一品は大学生時代から好きなラーメン店ですが
細麺ははじめて食べました。
広島の店にも細麺あるのかな?

でも、急いで食べないと 細麺は延びるのが早いです。
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