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多職種連携

2014年03月26日 , 

日本内科学会雑誌、内容も高度で、ボリュームもあります。
それが2週間ごとに送られてくるので
読み込むのは大変な作業です。
時間が足りないーーー。

本日のお勉強は、多職種連携について。

最近の、地域包括ケアについての講演のなかでは
IPW:interprofessional working
という言葉が よく出てきます。
「多職種間連携」 ということなんです。
「多職種連携」 でも 同じだと考えて、ここではそう表記します。

私達が地域で目指すべき多職種連携とは、
どうあるべきか。
ということで
まとまった表を見つけました。

***
多職種連携/多職種連携チームの概念

・多職種連携では異なる専門職バックグランド、異なる労働バックグランドのスタッフが一緒に働く。
・多職種連携ではチームに患者とケア提供者を参加させ、患者に焦点を当てたサービスを提供する。
・多職種連携チームの中での学びにより、より良く一緒に働くことが可能となりサービスが改善する。
・多職種連携チームの中ではチームメンバーすべての協同学習、協働活動、集合的知識・技術により、その目的を達成する。
・多職種連携チームにはリーダーシップの技能が必要であり、メンバーは互いを尊重し、重要視する。
・多職種連携は、複数の専門職がお互いから学び、お互いについて学び、協働とケアの質を改善する。
***
出典:
日本内科学会雑誌 2014年2月10日号
地域医療学序論1(概念)。
北海道大学地域医療指導医支援センター・卒後研修センター宮田 靖志先生。

在宅の患者さんは、いろんな側面を持っています。
医師が見ているのは、ほんの一部分にすぎません。
医師が関与することが適切な部分というのは、ほんの一部分にすぎないのです。
ですから
「医師にまかせておけばいいんだ、
(他の職種は)医師の言うとおりにやっておけばいいんだ」、
という姿勢では
うまくいくはずはないのです。

「医療」の部分だけに限って言えば
医師が司令塔として機能し、
看護師、検査技師、薬剤師、事務職等等が
医師の指示どおりに動く、というチームでもいいでしょう。
病院でも、診療所でも、このチームのやり方で悪くはない。

しかし、
在宅というのは生活の場です。
生活面を見ているのは、医師よりも看護師やヘルパーだし、
どうすれば家での生活動作が楽に出来るようになるか、という視点は
理学療法士・作業療法士、あるいは福祉用具業者のものでしょう。
「医師の言うとおりにやっておけばいいんだ」
という医師では困るし、
医師の顔色をうかがう看護師・ヘルパーでは困るのです。
在宅ケアに必要なのは、そういうチームではありません。
患者・家族にとって、何をどうするのが最善の対応なのか、
お互いに専門家として知識と経験をもとに意見を出し合える、
そういうチームが必要なんです。

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