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学校検診は上半身裸で

2010年12月30日  

今シーズンの最初、12月1日にあった忘年会でのお話。
この日は吉島光南地区の医師会ブロックの忘年会でした。
医師が集まって、
酒の力も借りて本音の情報交換をしています。
これが結構大事なんですよ。

話題の一つは「小児科医不足」。
小児科医は全国的に不足しています。
広島市も、やはり同じく小児科医不足です。
現在、吉島・光南ブロックには、小児科医院は2軒しかありません。
昨年のようにインフルエンザなどで小児科がパンクするようだと地域住民も困るし、
過労が続くと体をこわして小児科医院を閉院されるかもしれません。
そうなると地域の小児科医療は崩壊です。
そこで、
「小学生以上は内科で診ていくようにしなければいけないだろうね」、と
いうような話になりました。
そのための小児科診療の勉強会をやろう、という話も出ています。

もうひとつは、学校医・学校検診についての話題。
現在、女児の学校検診では
服を脱いでもらって、
というのが難しくなっているそうです。
しかし、側湾症を検診で見つけ出すためには、
裸になってもらって検診しないとわからない。
とくに側湾症は小学5・6年生くらいの女児に多くみつかり、
早く専門医の診察・治療を受けるようにしなければ悪化し、
あとあと大変な思いをすることになってしまいます。
早期発見・早期治療のため学校検診は非常に重要なのです。
服を脱がずに検診、という方法は、子ども本人の利益になりません。
女性医師と女性教員が協力して
そこはきっちり上半身裸で検診をするようにしなければならないと思われます。
全国に先駆ける吉島方式として、しっかりと取り組もう、という話になりました。
それが結局こども本人のためになる。

保護者のみなさんには、
検診は服を脱いで裸でおこなう、
ということに御理解をいただきたいと思っています。
(注:私が学校医で検診をしているというわけではありません。
女医さんと女性担当者が、きっちりと女児の検診をする、というシステムを
吉島地区で確立したい、というお話です。)

伸NOBU http://www.n3110.com/
舟入の住宅街の中になんとお店が。
fugu.JPG
★インフルエンザ情報
今シーズン、これまではA香港型(H3N2)が主でしたが
最近の2週間くらいで新型2009A/H1が流行の主流になってきたそうです。
昨年感染していない人はとくに要注意です。
読売新聞 12月29日(水)14時54分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101229-00000390-yom-sci

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