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宇宙兄弟34 限定版 ほぼ日手帳つき

2018年10月24日  

昨日は午後に弱雨予報でしたが
結局 かなり長い時間 けっこうな雨でした。
天気予報も少しはずれることもありますね。
今日は晴れ予報です。はずれないといいなあ。
今日から27日まで 黄砂襲来の予報です。
呼吸器疾患の持病のある方はしっかり治療をおこなっておきましょう。
ステロイド吸入中の方は少し増やしておきましょう(増やしてもよい方については)。

さて、ニセ医学。
プラズマ、とか マイナスイオン、と聞くと
まず「ニセ医学ではないか?」と 疑問を持つ習慣を身に着けてください。

プラズマ、という用語は いくつかの領域で使用される言葉です。
今ここでは、気体が(高温高熱などの条件下で)荷電粒子になった状態、
=電離気体と呼ばれることもある=
と考えていただくとして。

仮にプラズマが人体に作用するとしたら
ごくごく表面のうすい一層にしか作用しません。
他の物体に衝突すれば そこで荷電を失ってしまいますので。
皮膚表面の皮膚殺菌に役立つ可能性はゼロではないかもしれませんが
人体の健康に役立つ作用はおこしません。
そもそも電離気体が多量に飛び交う状況に人体が置かれることは まあありえないことです。


電離気体が液体の中に存在して作用していくか、というと それもないです。
液体に触れれば瞬時に消滅するでしょう。
高校生レベルの科学知識があれば わかることです。

ここまでを基本として。

尾道市立美術館をみたあと、尾道の北のほうにある市営の温泉に行きました。
温泉は、基準をみたせば認定されますし、認定された効能を掲げることができます。

その温泉の建物のなかに
プラズマ温泉 という表示がしてありました。
公に認められた温泉分類でもなく、効能でもありませんので
「公称」することが出来ませんから 建物内に掲示したのでしょう。
「プラズマ温泉というのは 西日本ではここだけ」、なんです、と。

さきの基本で軽く紹介しましたが
プラズマが温泉の中に存続し続けることはありえない。
(液体中だと 瞬時に消失します)
プラズマが人体によい健康によい、という話には なりえない、です。

「西日本の温泉のなかでニセ医学・ニセ科学を掲げるのはここだけ」、
と言っていることと同じです。
尾道にも高校や大学などで 物理や化学をおしえている先生もおられるでしょうに
そういう先生方に相談もなく
プラズマ温泉 という表記をしちゃったんでしょうね。
従業員が勝手に掲示を出すことはないでしょうから、
管理者・責任者が掲示を出したと思いますが、
「客が来るならニセ医学でもニセ科学でもなんでも看板にあげればよい」という管理者の姿勢であるなら
尾道の将来は暗い、と思います。
こどもたちが まちがった科学知識に染まることが一番の心配です。
「プラズマ! 知ってる知ってる!! うちの近くの温泉にあった!!!」
と 他の人に話す恥ずかしい時代が来ませんように。

ほかにも 館内に マイナスイオンなんちゃら、というポスター掲示もありました。
ニセ科学・ニセ医学だらけの建物。
この「プラズマ温泉」、もう二度と行かないですね。

宇宙兄弟34 限定版 ほぼ日手帳つき
ほかにヒビットぬいぐるみ、
“ロシアで乾杯” ヒビトのロックペアグラス) など
10月23日発売です。
P1090660.JPG
★インフルエンザ情報
とくに新しい情報はありません。

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