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広島星まつりと渋滞

2011年08月15日  

会場である道の駅 福富 に行くときに、
高速道10km渋滞、と出ていましたので
急きょ2号線で向かいました。
瀬野川あたりでも渋滞でやきもきしましたが、
早く出発していたので余裕でした。
講師の先生方やボランティアの方々も、早くから到着されていました。

渋滞のため遅刻、あるいは不参加の連絡をいただいた人もおられます。
盆の渋滞はひどいですので、十分余裕をもって移動しましょう。
移動しない、という選択肢もいいですけどね。

カープ、巨人に弱いですね。
昨日も、一昨日も勝てた試合。
点を取れるときに取っておかないと負ける、
という見本のような試合でした。

ランナー3塁で点を取る試合運び、
というのが非常に拙劣です。
ヒットやホームランでしか点が取れない、と
思っているんじゃないでしょうねえ・・・。
3位巨人と、4位グループの差が2ゲームになってきました。
ここで離されず食らいついておきましょう。

広島星まつり。
日没後の光景です。きれいですね。
P1150809.JPG
★新型インフルエンザ情報
とくに新しい情報はありません。

本日のお勉強
特集 リンパ系腫瘍:診断と治療の進歩
リンパ系腫瘍患者のトータルケア ~病診連携~
日本内科学会雑誌 2011年7月号
東京日立病院 須永 眞司
要点
リンパ系腫瘍患者の診療は、入院治療だけで終結するわけではない。
病診連携を適切におこない外来診療を地元でおこなえば患者の負担軽減につながる。
病院勤務医と地元開業医が共通の認識をもつ必要がありクリニカルパスは手助けとなる。

知っておいたほうがよい「病院の事情」
★:血液内科のベッドは混んでいる
血液内科を有する病院が少なく、病床は混んでいる。
とくに造血幹細胞移植をおこなう病院では移植患者の入院を優先せざるをえないので
新規の救急患者が入院しにくい傾向がある。
★:DPC制度
DPCとは、入院患者に適用される包括医療制度のこと。
病名によって治療費の総額が決められている。
基幹病院の多くはDPC病院となっている。
包括医療であるので、入院中に検査・治療をおこなえばおこなうほど病院は赤字になる。
B細胞リンパ腫に対する標準的治療(リツキシマブ併用CHOP療法)を行う場合、
1泊2日や2泊3日の入院治療をおこなうと黒字どころか薬剤費すら出ない。
入院5日目でようやく赤字が解消される。
最低でも5日以上入院してもらうか、外来で治療するしかない実情である。

在宅緩和ケア
★:病院は生活する場所ではなく、一時的に治療を受ける場所、として設計されている。
患者にとって居心地のいい入院環境を整えることは重要であるが、できることには限界がある。
「患者にとって生活しやすい場所はどこか」ということを考えて在宅医療への移行を検討する。
在宅緩和ケアにおいても、看取りまで在宅で行うのか、最期は病院で看取るのか、食事が摂れなくなったら入院を考えるのか、など、どこまで在宅診療を行うかについて、退院前に入院主治医とよく相談しておく必要がある。
***

私がこれまで勤務した病院では、血液内科はありませんでした。
(大学病院は別)。
広島市には大学病院、日赤病院と、血液疾患では全国レベルの病院があるので
血液患者はそちらで診療してもらえばよいためです。
血液悪性腫瘍の患者はそんなに多いわけでもありませんし、
県内どこからでも広島市まで、そんなに時間がかかるわけでもありませんから。
しかし、高齢者で、じょじょに悪化する血液疾患(悪性リンパ種や多発性骨髄腫など)では
足が弱って広島市内への通院も困難であったり、
特殊な治療もおこなわない(おこなう対象者でない)方もおられ、
そういう場合は地域の基幹病院として治療を担当してきました。
誰が担当するか?
という時に、抗がん剤の使用、副作用対策に通じている医師、ということで
呼吸器内科が担当することが多かったのです。
少し前までは、きつい抗がん剤治療をおこなうのは
血液内科と呼吸器内科が代表だったのでした。
(今では消化器内科や婦人科なども、きびしい抗がん剤治療をおこなう時代ですが。)
ですから、私は血液悪性腫瘍の患者を何度も担当させていただき、
これまで何人も見送ってきました。
治療方針で困った時は、基幹病院の元主治医にたずねたり、
研修医時代の同級生(血液内科)に電話で教えてもらったりしてきました。

在宅療養を希望される患者のなかには、もちろん血液疾患患者もおられます。
何人かは在宅で看取りをさせていただきました。
これまでの経験も、ネットワークも生かし、
今後も対応させていただこうと思っています。

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