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広島駅自由通路

2017年10月30日  

学会の専門医を維持するのに、
学会参加点数、学会主催の研修会参加点数などが必要とされます。
スタンプラリー、と 揶揄される状況ですが、仕方がありません。
ほかに、いい方法も見当たりませんから。
昨日は、内科学会 九州地方会に出席してきました。
昨日は米子でも内科学会の研修会があったのですが、
米子に自分で車を運転して行くよりは
博多に行くほうが早い、体が楽、帰りにビール飲める。
というわけです。
どこの地方会・研修会に出るのも自由ですし
どこも参加点数は同じです。

朝、広島駅ではekieオープンイベントの用意がはじまっているところでした。
便利になるといいですね。

さて、
内科学会 九州地方会では、初期研修医が発表するセッションにずっとおりました。
私もJA広島総合病院では研修医を指導する立場でしたので
研修医が学会で発表をする(させられる)というのは いいことだなあ、
症例をまとめる作業はいい勉強になるよなあ、
と しみじみ思いながら聞いておりました。
初期研修医61名が発表し、優秀発表9名が表彰されました。
これも いいことですねえ。
モチベーションが非常にあがると思います。

昨日の生涯教育講演会のなかから一つ御紹介します。
講演:パーキンソン病の救急医学
講師:福岡大学神経内科学 坪井義夫 教授
要点
パーキンソン病は、脳の黒質からドーパミンが出なくなる疾患である。
最初はドーパミンを分泌する神経が萎縮変性(働きが悪くなる)し、
その代償機転として 受容体(受け取る側)の機能が亢進する。
このため初期は薬が非常によく効く。
しかしそのうち 分泌側も受容側も どちらもやられてしまう。
そうなると薬をどんどん増やすしかない、
薬を増やすと副作用が生じやすくなり、
たとえばジスキネジアなどが問題となる。
かといって量が少なければオフ現象で 動けなくなる。
いずれも救急で受診されることにつながる。

病気そのものが進行しての救急事態としては
発熱(肺炎や尿路感染症)、誤嚥、転倒(=骨折)がある。
内服薬を急にやめると 悪性症候群など大きな副作用につながる。
本人が、何らかの理由で 薬を飲まなかったり飲めなかったりすると
重大な事態になることがある。
内服が出来そうになければ注射や貼り薬での投与が必要となる。
全身管理をおこなうとともに神経内科医に連絡することも必要となることがある。

パーキンソン病は基本的には徐々に進行していく疾患であるため、
今後どうなっていくのか、
その時にはどのように対応すればよいのか、
ふだんから患者・家族にきめ細かく指導しておくことが救急事態を避けることにつながる。
***

というわけで
昨日は朝から夕方まで座学。
腰が痛いです。

昨日の広島駅自由通路の看板
ドラフト会議後に作られたものでしょうか。
P1070634.JPG
★新型インフルエンザ情報
とくに新しい情報はありません。

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