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心に残る出会い114 1日だけの会話だったYさん

2019年03月31日  

カープ、連勝はむずかしいですね。
今日は九里投手です、粘り強く投げて欲しいですね。
応援しましょう!

毎月 最終日曜日は 心に残る出会いです。

Yさんは84歳。
身寄りのない一人暮らしで、食事量が減ってきて、寝たきりになっていました。
ある日、デイサービス先で食事中にムセ、高熱が出ました。
誤嚥性肺炎で、病院に入院となりました。
肺炎は治療で改善したのですが、頻回な痰吸引も必要ですし、やはり食事が摂れません。
自宅退院は無理、と判断され、療養型病院に転院しました。
そこでも食事は摂れるようになりませんでしたが、本人からは胃瘻など不自然な栄養補給についての希望はありませんでした。

数ヶ月後。
すでに申し込んであった特別養護老人ホームの順番がきて
入所されることになりました。
ケースワーカーさんは、御本人から もう病院には行かない、最後は施設でお願いします、自然にお願いします、という希望を 聞き取りしておりました。
そのホームでの定期診察日に私たちのはじめての出会いです。

何ヶ月もほとんど食事がとれないため、体はかなりやせ衰えています。
特別な治療は希望されず、食べられるものの工夫だけでよい、
最後も病院ではなくここでの看取りで、
という御本人の希望を再確認できました。
わかりました、食べものはいろいろ工夫してみましょうね。

数日後、呼吸が乱れたと連絡を受け、深夜の往診となりましたが
Yさんはそのままお亡くなりになりました。

Yさん、たった1日だけの会話でしたが
御希望に沿う形にはなったと思いますよ。

たった1日しか会話できない、というケースも 時々はあります。
大切なことは 次回があると考えず、初回に聞いて確認しておかねばなりません。
私どもの初回の診察には1時間くらいかかることが多いですが、
その手間暇を惜しんではいけない、とあらためて思ったことでした。

昨日の 廿日市桜土手
ここはまだまだです。2-3分咲きというところ。
来週が見ごろでしょうね。
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