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心に残る出会い126 骨折で食べられなくなったMさん

2020年05月31日  

一之輔さん、10日間連続生配信、よかったですね。
もうね、落語堪能しましたです。
当方もすっかり江戸弁になっちゃいましたね。
いやー、早く寄席にいきたいもんですね。

 

さて、
毎月最終日曜日は 心に残る出会いです。

Mさんは94歳。
転倒して左大腿骨の骨折をおこし、自宅生活(一人暮らし)が不可能となり、老人ホームに入所されることになりました。
入所されて 当方とはじめての出会いです。
認知症があるのですが、いつもニコニコ。
食事もしっかり食べ、落ち着いた日々をおくられておりました。

ところが ある日、また転倒され、今度は右大腿骨の骨折をおこしてしまいました。
入院し手術を受けたのですが、入院によって認知症が急速に進行し、リハビリも出来ず。
そして食欲も落ちてきました。
入院を続けても これ以上の改善は望めない、ということで Mさんはホームに帰ってきました。

慣れた環境、見慣れた職員の環境に戻れば 食欲が回復する、というケースをたくさん経験しております。
しかしMさんの食欲は 回復してくれませんでした。

御本人にも、御家族にも 胃瘻など不自然な強制栄養の希望はありません。
本人のお好きな食べ物は差し入れしていただいて。
あとは食べられる物、飲める物を工夫し、ホームで可能な範囲だけの対応で、自然に。

そうしてMさんは ホームで静かにお亡くなりになりました。

Mさん、毎回ニコニコとお話してくださって、私たちもうれしかったですよ。

 

【解説】
高齢者が骨折すると、生活が一変してしまうことが多いです。
自宅生活が無理だ、ということになったりします。
2階などに住んでいる場合には 外出も困難になり、在宅医療の導入となる場合もあります。
そして 骨折から寝たきりになり、認知症が悪化したり、最終的に肺炎になったり、という流れも 非常に多いのです。
Mさんのように、食欲が低下する、というのも 骨折がトドメになったものと考えてよいかもしれません。
骨折は命取りになるのだ、という認識が必要です。

骨折しないこと。
そのためには、転倒しないように、つまづきにくい室内に環境整備(床や廊下に物を置かない、など)しておく配慮も必要です。
そして転倒しても骨折しないように、骨や筋肉を丈夫に保つことが必要でしょう。
カルシウム摂取などの食事、日光を浴びる適度な運動、および骨粗鬆症があるなら骨粗鬆症の治療を受けておくこと、も大事です。

でも、難しい場合もあるのです。
骨粗鬆症の薬は、飲み方がとても難しいものもあります。
食欲が落ちるケースなどは、骨粗鬆症治療薬はお休みするしかないのです。
そういう場合には注射の治療薬を選択するしかないこともあります。

 

今年もグリーンカーテン、設置しました。
今年は朝顔中心にしてみました。

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