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心に残る出会い143 ネコを飼っていたTさん

2021年10月31日  

みなさん、選挙に行きましょう!
広島県民をバカにした奴らがいるのです。
「広島県民は金で転ぶ。県会議員や市会議員に10万円程度のはした金を渡せば どうとでもなる。」
と 札びらを出してきたヤロードモと そのお仲間に 鉄槌を下さねばならないでしょう。
選挙に行こう!

 

さて、毎月最終日曜日は 心に残る出会いです。

Tさんは79歳。
夫婦ふたりぐらし、子供も親戚もおりません。
Tさんの夫のほうは 脳梗塞・認知症で 数年前から当院の訪問管理となっておりました。

Tさんは、乳癌手術後の再発、転移で、抗癌剤治療やホルモン剤治療を受けてきました。
薬の効果がなくなり、転移が次々と出てきたので、治療終了となったのでした。
骨転移の痛みも出てきたため、在宅緩和ケアの導入が必要と判断されたため、病院の腫瘍担当医から当院に在宅緩和ケアの依頼です。
病院通院と当院の在宅緩和ケアとの両方を並行して、という形での担当開始です。
しかし、胸水貯留による息切れもひどく、その4日後には在宅酸素導入、病院への通院終了、当院の訪問診療のみとなったのでした。

 

Tさんには認知症はなく、頭はしっかりしています。
心残りは2つ。1つは介護が必要な夫のこと。もう1つは 飼っているネコのことでした。
自分がいなくなったら夫はどこで生活していけばよいのか、というのは
もうずいぶん前から ケアマネージャさんたちと相談して
手順は決まっておりました。
息苦しくなり、夫の世話ができなくなりましたので
夫はロングショートステイを開始、それに引き続き施設入所となりました。
ネコについては 知り合いに譲渡することが決まりました。

これで 後の憂いがなくなったTさん。安心されました。
その2週間後 Tさんは 静かに旅立たれました。

Tさん、ネコは 新しい飼い主に なついてくれているでしょうか。

 

【解説】
ペットと暮らす、というのは よいことだと思います。
ただし、きちんとお世話が出来る、ということが大前提です。
飼い主の身体が思うように動かなくなったり、認知症気味になってきたりすると ちゃんとしたお世話が出来ません。
その意味では、癌の終末期というのは 「ペットやめどき」というのが 自分で判断できるので、まだいいのかもしれません。

ペットを譲渡するのに、家族や知り合いが引き取ってくれるのが 一番良いとは思いますが、
そう恵まれた条件の方ばかりではありません。
見知らぬ方であっても 引き取ってもらえるよう いろいろなルートでお願いをしておくほうがよいと思われます。
広島市動物管理センターや、動物愛護センター、そのほか民間(NPOなど)でも 相談にのってもらえるところは あるようです。

こうした情報を入手し、本人とも相談し、先手を打って備えておく、というのは ケアマネージャさんの力量次第です。
ケアマネージャさんというのは 社会の幅広い情報が必要で、本当に大変な職業だなあ、と思います。

 

最近食べている食パン
レブレッソ 広島袋町店(LeBRESSO) プレーン

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