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心に残る出会い59 夜がさみしかったKさん

2014年07月27日  

昨日は東広島と呉に用事があり、
カープ放送を見ることが出来たのは8回裏から。
2ランスクイズの場面を見ることが出来ました。
いいですね!
これぞカープ野球、という感じを受けました。
堂林選手・菊池選手のバントもよかったですし、
木村昇吾選手の走塁が見事でした。
木村選手のヒーローインタビューは、とても控えめでしたが、
ヒーローですから もっとビッグマウスでもいいんじゃないかな?
これからも期待しましょう!
巨人は連敗してくれているので
カープと巨人・阪神との差が詰まってきています。
今日は福井投手。
気迫で投げて欲しいですね!



毎月 最終日曜日は、心に残る出会いです。

Kさんは82歳。
スポーツ万能で、孫といっしょにダイビングしたり、ダンス教室に行ったり、
とても活動的・社交的な方でした。
2年前に大腸癌の手術を受けたのですが、
その時点で肝臓転移も見つかりました。
転移がんについては治療を希望されず、
病院への通院を続けながら自宅で生活をしていました。
次第に衰弱がすすんできたため入院したのですが
1週間目に外出し、そのまま病院に戻らず退院となりました。
やっぱり家がいい!
もう病院には行かない!
この決断を、御家族も受け入れたのでした。

そこで、当方に訪問診療の依頼があり、
御自宅にて私たちのはじめての出会いです。

少し前までは、近所の喫茶店にモーニングを食べに行く、
という生活をされていました。
食欲が落ちてきた段階では、
好きな物なら食べられるかも、ということで
ほとんど歩けなくなってからも、家族といっしょに車いすで
モーニングを食べに行かれました。

しかし、
次第に腹水が貯まって苦しくなり、
吐き気も次第に強くなります。
ある日、ついに嘔吐してしまい、
これでめっきり弱気になってしまわれました。
夜、一人になるのがさみしい、と感じるようになったのです。

娘さんや、お孫さんが可能な限り家でつきそうようにされ、
ヘルパーさんも夜に定時巡回をしてもらうようになりました。
しかし、
それでも一人の夜を過ごさないといけない時もあります。
あんしんコールも設置したのですが、
「夜が、さみしい」。

ついに、入院か入所したい、とKさんは言いました。
御家族とも相談し、ケアマネージャさんが探したのですが
急に入所/ショートステイを受け入れてくれる施設は
見つかりませんでした。
当方が病院を探し、家から近いN病院が入院を受け入れてくださいました。

入院後、病院にお見舞いに行ってみると、
病室は大部屋で、看護師詰め所の真ん前でした。
個室じゃダメ、人がいるほうがいいのよ。
そこは、真夜中でも詰め所の明かりもついており、
看護師の動く物音、気配がします。

ああ、ここなら夜もさみしくないでしょうね。
いいお部屋に入れましたね。

入院して4日後、Kさんはお亡くなりになりました。


御自宅で、支える。
そのために、在宅チームはいろいろ工夫をおこなうのですが、
「さみしい」、という気持ちは、なかなかいい解決策がありません。
友人やボランティアの協力をお願いする、
という方法などもあるのですが
それでも解決がなかなか難しい課題です。


【業務連絡】
医療介護福祉の業界の方は
月刊「日経ヘルスケア」が職場にあるかもしれませんね。
7月号の REPORT
算定進むか?注目の「地域包括診療料」
という記事のなかに
当院のインタビューも出ております。
お時間があれば御覧になってください。
66ページからです。


吉島エリアにあるパティスリー Bon の
シュークリーム
地域においしい店があるという幸せ!

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