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急いで家に帰ろう(退院しよう)

2020年04月21日  

状態のよい人はもちろん退院して家に帰りましょう。
状態が悪く、「家に帰りたい、最期は家ですごしたい」と思われる方・御家族も
それこそ急いで家に帰りましょう。
新型コロナの影響で、病院や施設では 今は家族の面会も出来ない状況なんです。
人生の最後の最後で、家族に会えない、家族の支えがない、というのでは 悲しいです。
私どもは 在宅医療の至急の相談・依頼に すぐにお応えしたいと思っています。
今日退院したい、今から退院したい、という依頼でも 可能な限りお受けいたします。

 

さて、新型コロナ。
広島での患者数はどんどん増えています。
それに伴い、
広島市内の病院の状況は どんどん悪くなってきています。
新型コロナ患者を受け入れるために、
まずは 一般の入院患者を減らし、一つの病棟を全部 開けておかねばなりません。
一般患者と新型コロナ患者が 同じ病棟で混在することなんて 出来ないからです。
ですから 患者をどんどん退院、または他の病棟に転棟させるとともに
新型コロナ以外の新しい入院依頼・入院紹介は 断らねばなりません。

今、市内の病院で生じているのは「退院ラッシュ」・「入院お断り」です。

少々のことなら在宅チームが何とかできます、何とかします、ということで
在宅チームに連日のように 依頼がはいってきている状況です。
どうぞ御遠慮なく在宅チームに御相談ください。
入院中の方は看護師、あるいは相談室・連携室に御相談ください。

 

もうひとつは
外来患者の制限です。
入院患者対応に全力を注ぐために
それ以外の部分は 延期 ないし 他の医療機関にかかってください、という状況。
たとえば人間ドックの延期を決めた病院は多いです。
延期どころか、今後もうドックは中止・廃止、という病院も出てきました。
癌は、早期発見・早期治療が求められる疾患なのですが
がん検診・がん診療にも支障をきたすのではないか、と思われます。
東京のがんセンターや癌研有明病院で外来閉鎖や手術延期になっておりますし、
広島でも同じことになりそうだ、ということです。

 

解決策は難しいですが、
がん拠点病院ではない場所、感染症指定病院ではない場所に 「発熱外来(=新型コロナ疑い検査外来)」を設営して
そこで外来対応をおこなっていく、というしかないのではないか、と思います。
しかも、受診時にすぐにCTをとれるようでないと 間質性肺炎患者を見逃してしまいます。
間質性肺炎は通常のレントゲンでは わからないことが多いのです。
そう考えると
広島市内に、病院ではない場所に、高性能なCTを保有している公的な場所・機関はないか・・・
あります。
「広島市健康づくりセンター」 で 新型コロナ疑い検査外来をおこなえばいいのでは。
ここはすぐにCTが撮影できます。
「広島市健康づくりセンター」は 今は原爆健診や一般向け健診は休止して、コロナ検査に特化すればいいのでは、と思います。

広島市や県の方、見てますかー?
具体的で、実現可能、明日からでも出来る提案ですよー!

 

少し前に買った おはぎ
江波 おさんぎつね の 少し南に行ったところにあります、京都一力。
いつも往診・訪問診療で店の前を通るので 気になっていましたが、
今回ようやく立ち寄って買うことが出来ました。
このエリアの往診・訪問診療をすませて あとは医院にまっすぐ帰る、という時しか 食べ物は買えないですので。
おはぎのほかに いなり、赤飯もあります。

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それと
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高齢者施設や病院などにお見舞いには行かないよう お願いいたします。
多くの高齢者施設は 現在 面会停止中です。御理解ください。
体調不良の人は会社や学校には行かず、休みましょう。
体調のよい人も、外に出ないで家にいて!

山中伸弥による新型コロナウイルス情報発信
https://www.covid19-yamanaka.com/index.html
新型コロナウイルスとの闘いは長いマラソンです。都市部で市中感染が広がり、しばらくは全力疾走に近い努力が必要です。また、その後の持久走への準備も大切です。感染が拡大していない地域も、先手の対策が重要です。私たちが一致団結して正しい行動を粘り強く続ければ、ウイルスは力を失います。自分を、周囲の大切な人を、そして社会を守りましょう!

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