ブログ

抗体検査は受けなくてよい

2020年05月13日  

学校もはじまりそうですし、いいことだと思います。
近所の飲食店は、今月末まで休業予定だったところ、短縮して本日から再開とのことです。
ただし、警戒はまだ必要です。というか、ずっと必要。
吉島エリアではない別の小学校エリアですが
公園で子供たちが密集して遊んでいるのを見ました。
子どもが密集するのは 仕方ないといえば仕方ないことなんですけども。
次の感染拡大のときに ビシッと自宅待機・三密を避ける行動がとれるかどうか、です。
前回も大丈夫だったのだから、これくらい平気・・・、といって緩むのが 一番怖いです。

 

さて、
抗体検査ですけど。
抗体があれば、すでに数週間前に感染した証明、にはなると思いますが、
抗体がなければ感染していない、とは言えません。
感染して ある程度の時間がたたないと 抗体は出来てこないからです。
それは数日かもしれませんし、数週間かもしれません。
その間は 感染していても、あるいは現に患者・ウィルス保有者であったとしても 抗体検査は陰性です。

ですから
抗体検査で「感染していない証明」は出来ないんです。
つまり、以下は ニセ医学ニュース、という見出しになります。

大阪のクリニックが“感染していないことを証明”するための『抗体検査』実施
MBSニュース 2020/5/12
https://www.mbs.jp/news/kansainews/20200512/GE00032962.shtml

記事の中でクリニックの医師も 抗体検査で陰性の証明にはならない、と言っています。
MBSさんも、「珍しいことをセンセーショナルな見出しで報道する」のではなく、
きちんと 内容に沿った見出しをつける、とか
あるいは 基本を繰り返し報道されるのが いいんじゃないか、と思います。
この記事は完全にミスリードで、医療分野の記者・デスクの関わっていない記事でしょう。

 

感染後に いったん陰性になった人の 再陽性 が どんどん報じられてきています。
検査エラー(偽陰性や偽陽性)の話でないとすると
抗体があったとしても 再度 感染してしまうウィルス なのかもしれないです。
現時点で 抗体は 「次の感染を防げる」という指標とは限りません。
もう少しデータが積みあがらないと、何とも言えない。
抗体が陽性? だからどうした!(なんの役にも立たない) という可能性もまだあります。
というわけで
今の段階で 一般市民は抗体検査を受ける意義はない、と言ってよいでしょう。

受けるとするならPCR検査か抗原検査です。
そして 偽陽性や偽陰性という「検査の限界」があることを 知っておきましょう。

 

今週の花

よろしければクリックお願いします。はげみになります。
広島ブログ
手洗いマスク咳エチケット、よろしくお願いいたします。
散歩やランニングはマスクをつけ、一人で!!

山中伸弥による新型コロナウイルス情報発信
https://www.covid19-yamanaka.com/index.html

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です