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新型インフルエンザが発生するストーリー

2016年11月30日 , 

ゴールデングラブ賞、カープから複数受賞、いいですね!
なかでも菊池選手。
守備でお金がとれる選手です。
こういう選手がカープにいてくれて、よかった。
来年以降も また菊池選手、応援しましょう!

さて、鳥インフルエンザです。

鳥インフル、殺処分開始 新潟・青森の32万6千羽対象
朝日新聞デジタル 2016年11月29日
http://www.asahi.com/articles/ASJCY332SJCYUTIL00F.html

こうした記事が出るたびに
鶏肉が売れなくなる、
とか
卵が売れなくなる、
ということもニュースになります。
今回も、そういうことがおこらないか 心配です。

鳥インフルエンザ というのは 鳥の病気です。
ヒトの病気ではありません。
まして
火を通せばウィルスは死滅しますので
かりに感染している鳥だとしても 鶏肉や卵を食べて感染する、ということは ありません。
火を通せば問題ない、おそれることはありません。
(注:鶏肉や卵は生で食べるものではない、ということは
私はこれまでも繰り返し何度も紹介しております。)

感染した鳥の、たとえば羽をむしり血液・体液を浴びる、
という状況にさえなければ 問題はないのです。
流通している鶏肉や卵には なんの心配もありません。
テレビや新聞は
鶏肉が売れないとか、卵が売れない、というのをニュースにするのではなく
火を通せば問題ない、ということを広く知らせる役割を果たすべきでしょう。

で、
今日はもう一段階、上のお話しをします。
日本内科学会 「内科領域におけるウィルス感染症」で学んできたお話。

新型インフルエンザは、どのようにして発生するだろうか、
ということについて
私たちがこれまで考えていたのは
高病原性鳥インフルエンザウィルスと、ヒト型ウィルスが
豚の体内に同時に存在することで 遺伝子組み換えがおこり
「人に感染するタイプの高病原性ウィルスが生まれる」
のではないか、というストーリーです。

鳥インフルエンザは鳥の病気、
ヒトのインフルエンザはヒトの病気。
そのまま別々だと、遺伝子組み換えがおこる可能性は低い。
しかし
豚は 鳥インフルにも人インフルにも感染するのです。
東南アジアや中国の南方では
鳥、豚、人が密接に同じ屋根の下で暮らしている地域があるのです。
この地域で新型インフルエンザが発生してくるのではないか。

しかし
今回の講演のなかで紹介されたのは
H9N2型の鳥インフルエンザウィルスというのは
人にも鳥にも感染する能力を獲得しているのではないか、ということ。
もし そうだとすると
新型インフルエンザが発生するのに
豚を介することは必ずしも必要はなく
高病原性鳥インフルウィルスと このH9N2型が共存する状況があれば
「ヒトに感染する高病原性ウィルス」が 誕生しうるのではないか。
東南アジア、中国南部が新型ウィルスの発生地域になるとは 限らないのではないか。
講演を聞きながら そう思いました。
ただし、このお話が講演のメインテーマではなかったので
私の理解が不足している可能性はあります。

今週の花
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★新型インフルエンザ情報
とくに新しい情報はありません。

大野和士、萩原麻未 夢の競演
12月3日(土)です。
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