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新型コロナワクチン

2021年02月18日 , 

昨日は、吉島圏域の開業医の勉強会がありました。
住み慣れた地域で最後まで。
それは新型コロナがあろうとなかろうと、変わりません。
新型コロナにどのような対応が可能か、すべきか、ということを 話し合っています。
私たちは、地域のために出来る事を 全力で取り組みますよ!

 

本日のお勉強は 新型コロナワクチンについて。

新型コロナワクチンの残された課題とは
名古屋大学名誉教授 小島勢二
月刊保団連 2021.2 No.1336 p37-42

 

現時点で日本に導入されそうな見込みのものは3種類です。
1:ファイザー社製
2:モデルナ社製
3:アストラゼネカ社製

ファイザーとモデルナのワクチンは mRNAワクチンです。
アストラゼネカのワクチンは ウィルスベクターによるものです。

mRNAワクチンの原理:
ウィルスの スパイク蛋白(ウィルス表面の蛋白)に翻訳されるmRNAをヒト体内に運び、
体内でスパイク蛋白を作らせる。
ヒトはこのたんぱく質を異物と認識し、抗体を産生し、細胞性免疫も賦活化する。
長所:
蛋白産生能力は高く、有効性は高い。
mRNAは脆弱なため ヒト体内ではすぐに分解されてしまい、ヒト遺伝子に組み込まれる可能性などはほとんどない。
欠点:
mRNAは脆弱で分解されやすいため、超低温保存が必要となる。=長所の裏返し=

 

ウィルスベクターによるワクチンの原理:
スパイク蛋白をコードしているウィルスDNAを、チンパンジー由来アデノウィルスに組み込んで、ヒト細胞内に注入し、ヒトの遺伝子に組み込んでしまう。
その後、ヒト細胞が自らスパイク蛋白を合成する。そのあとはmRNAワクチンと同じ。
長所:
超低温保存など特別な設備は不要。
アデノ随伴ウィルスベクターによる遺伝子治療はすでに実用化されていて、ウィルスベクターのなかでは安全とされている。
短所:
別な製薬会社のアデノ随伴ウィルスベクターによる遺伝子治療で死亡例が複数報告があり、その治験は中止になった。(注:原論文にはあたっていません。1次情報は確認しておりません)

ヒト遺伝子に組み込む、という発想そのものが 感染症対策として それでよいのか?という疑念。
(希少な遺伝子異常疾患の治療なら 許容されると思いますが)

「遺伝子治療」となると、大学病院クラスで、1例1例 倫理委員会で審査をされる、というレベルです。
これを一千万人単位でおこなってよいのか、という疑念をもっています。

 

参考:
日本の遺伝子治療の課題 – 厚生労働省
第1回 遺伝子治療臨床研究に関する指針の見直しに関する専門委員会
平成25年6月4日 資料6
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10601000-Daijinkanboukouseikagakuka-Kouseikagakuka/2r98520000033pt6.pdf
アデノ随伴ウィルスベクターが 安全性〇 (他のウィルスベクターは△) となっています。
ただし、あくまでも「遺伝子治療」としての安全性、だと思われます。

 

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