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本日のお勉強 マイコプラズマとアレルギーの関係

2009年02月22日 , 

本日のお勉強

日本アレルギー学会雑誌 2008年12月号
「感染症と薬剤アレルギー」
杏林大学皮膚科 塩原哲夫先生

マイコプラズマ肺炎とアレルギーの関連

私は、医学部2年生のときにマイコプラズマ肺炎にかかりました。
肺炎そのものはたいしたことなかったのですが、
その直後から、さまざまなアレルギー疾患が出現してきたのです。
最初にじんましん、次に喘息、さらに花粉症、と。
こどもの頃は、私にはアレルギー疾患はなかったのですが、
今の私は「立派なアレルギー患者」となっているのです。
これはきっと、マイコプラズマ肺炎とアレルギー疾患出現には
何らかの関連があるにちがいない、と体で感じました。
そして、いつかはそれを解明していきたい、
と思い、呼吸器・アレルギー分野を研究対象に選んでやってきました。
(とはいえ、基礎系の研究者に進んだわけではなく、
臨床の呼吸器・アレルギー専門医として今日に至るわけです。)

それがついに、関連がみえてきた、という論文です。
マイコプラズマ感染により薬疹が出る、というメカニズムについて
解説している論文なのですが、これは薬疹以外のアレルギー疾患にも
十分適用できるメカニズムなのだと思われます。
答えの道筋が、見えた!

私の直感は正しかった、という喜び。
私の長年(30年)の疑問を解決し、回答を与えてくださったことへの感謝。
専門の学会誌を読むということ、
最先端の知識に触れるということは、
なんと楽しいことでありましょうか。

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