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犬にかまれて死亡する感染症

2011年07月27日  

犬や猫にかまれたり、ひっかかれたりして感染・死亡する病気があります。
有名なものは狂犬病ですが、
今の日本国内では発生はありません。

死亡率が高い病気として最近勉強した感染症として
カプノサイトファーガ・カニモルサス感染症というのがあります。
最近になって知られるようになってきた疾患です。
厚生労働省HP
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou18/capnocytophaga.html
重症化すると死亡率は30%とされ、
2002年~2009年の間に論文で報告されたものが14件(犬6例、猫6例、不明2例)、
うち6名が死亡しています。
糖尿病・肝臓病など持病のある人が重症化しやすいようですが、
まったく健康な人でも死亡例がでています。
海外では、熱傷の傷口をなめられただけで感染し死亡した例が報告されています。

医療機関を受診した時にはすでに重症であることが多く、
血液培養で菌を検出するには時間がかかることから
疑えばすぐ治療、ということが必要な疾患です。

この菌は犬や猫の口の中には、普通に存在する菌です。
犬の74%、猫の57%は、この菌を保有しています。
犬や猫にかまれたら、すぐ医療機関を受診し、適切な抗生物質を服用しましょう。

予防対策について一部引用しておきます。
<予防対策について>
Q4 感染しないために、どのようなことに注意すればよいですか?
A4  一般的な動物由来感染症予防の対応と変わりありません。
日頃から、動物との過度のふれあいは避け、
動物と触れあった後は手洗いなどを確実に実行してください。
なお、 脾臓摘出者、アルコール中毒、糖尿病などの慢性疾患、
免疫異常疾患、悪性腫瘍にかかっている方、高齢者など、
免疫機能が低下している方は、重症化しやすいと考えられますので
特に注意してください。
Q5 イヌやネコを飼っているのですが、大丈夫ですか?
A5  免疫機能が低下していなくとも、咬傷や掻傷から感染し、
発症する事例があるため、
日頃から、動物との過度のふれあいは避け、
動物と触れあった後は手洗いなどを確実に実行してください。
本病だけでなく、一般的な感染症予防のためにも、重要です。

なお、犬にかまれたら、保健所への届け出と、犬の診察が必要となります。
知っていましたか?
横浜市衛生研究所HP
http://www.city.yokohama.lg.jp/kenko/eiken/idsc/disease/capnocytophaga1.html
***引用
なお、犬による咬傷事故が発生した場合、早急に最寄りの保健所に届け出ることになります。横浜市の場合、飼い犬が人を咬んで傷つけた事実を知ったら飼い主は翌日までに区役所の福祉保健センター(生活衛生課)に届出なければなりません。さらに、飼い主は、2日以内に、人を咬んで傷つけた犬を獣医師に受診させ狂犬病の鑑定を受けさせなければなりません。また、犬に咬まれた場合には、福祉保健センター(生活衛生課)への届出として「犬によるこう傷事故被害届出書」があります。人を咬んで傷つけた犬の飼い主がわかれば、福祉保健センターで指導することになります。全国的には、犬の咬傷事故については、保健所に報告されたものだけでも年間約6千件程度です。保健所に報告されないものも含めると相当数に上ると思われます。
***引用終わり

かまれた傷が深いか浅いかは関係がありません。
かまれたら保健所に届け出、および医療機関の受診をおこないましょう。

正しい知識を身につけましょう。
知識のワクチン=正しい知識が自分や社会を守ります。

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