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生き延びるための向こう三軒両隣

2016年03月11日  

今日は3.11です。
いろいろな特集報道もあるでしょうし
少し立ち止まって考えてみたい日です。

私たちは、
すみなれた場所で最期まで安心できる社会を目指しており、
「地域で暮らす、地域で支える、地域で看取る」
というキャッチフレーズを掲げています。

東南海地震は いずれ来ます。
大きな津波もきます。
広島市では、吉島地区は2-3メートルの浸水、
県病院付近では3-4メートルの浸水が予測されています。
1階は全部 水につかるでしょう、1階にいる多くの人は水死します。
2階も水につかる可能性があります。
3階以上に逃げなければなりません。
すぐに動る人ばかりではありません。
妊婦・乳幼児もいます。
寝たきりの人、身体障害の人、在宅酸素・在宅人工呼吸の人もおられます。
情報が届きにくい人もいます、目が見えない人、耳が聞こえない人に
地震津波情報・避難情報は届いていないかもしれません。

地震から津波が来るまでに、数十分間の時間的猶予があります。
隣近所で声かけあって、助け合って、安全な場所に逃げる時間はあります。
これが「生き延びるための向こう三軒両隣」であり
今 私どもが提唱していることです。
津波てんでんこ。
声かけが終わったら、そのエリアは自主的に どんどん安全な場所に逃げる。
あなたの地域は、そういう声かけが出来る地域力がありますか?
食べ物を分け合いながら生き延びる地域力が出来ていますか?
地域コミュニティの再生・再構築。
地域の力をつけていくしか 他に方法はないと思っているのです。
それが結局
「住み慣れた場所で最期まで安心して暮らし続けることが出来る社会」につながっていきます。



さて、
地震・津波のほかに
3.11 は 重要なことを私たちに教えてくれました。

原発の安全性は、どうなのか。
電力会社が「安全だ」と言っても、それは信用できない。
そして、十分ではないと思われる安全基準であるならば
原発は止めることが出来る。
この数日の一連の動きは、
次の原発災害をおこさないために非常に重要な意味があるのだろうと思います。

高浜3・4号機の運転差し止め 稼働中、司法判断で初の停止へ
日本経済新聞2016/3/9
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG09HAR_Z00C16A3MM8000/

日経記事が簡潔でいいのですが
有料記事ですので、
別な記事を見てみると。

高浜原発運転差し止め=3号機停止へ、仮処分決定—「安全の証明不十分」・大津地裁
ウオールストリートジャーナル2016年3月9日
http://jp.wsj.com/articles/JJ10941241277717333371617486524384283517449


そして
仮処分が出ると、稼働中の原発も止めることになる。
実際に、止まりました。

関電高浜3号機、午後5時2分に送電停止
日本経済新聞2016/3/10
http://www.nikkei.com/article/DGXLASHD10H0U_Q6A310C1000000/


稼働している原発も、合法的に、止めることが出来る。
大きな転換点になるでしょうか。


姫路の名物のひとつ 姫路おでん
しょうが醤油で食べるのが特色だそうです。
現地では食べられなかったので おみやげに購入。

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