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癌末期で食べられなくなると

2012年12月13日 , 
寒いですね。
昨夜は県立広島病院にてKBネットの説明会に参加してきました。
県病院のコンピュータと診療所のパソコンをインターネットで接続して
県病院の検査結果や画像を
診療所でそのまま見られるようにするネットワークです。
当院のパソコン側に設定作業が必要ですので
今すぐには見られませんが、
年内には可能ではないかと思います。
またお知らせしますね。

さて、
癌末期で食べられなくなると
どういう予測をしていくか、というお話です。

本日のお勉強
肺癌患者の緩和ケア
日本呼吸器学会生涯教育講演会2012
都立駒込病院緩和ケア科 田中桂子 先生
要点
がん患者が末期に近づいたかどうか、の判断として
PPI (Palliative Prognostic Index) というのがある。
このPPIで6点を越えていれば
3週間以内に死亡すると予測していく。
(感度80%、特異度85%)
***

このところ、
もう1週間以上、食欲がなくて
数口しか食べたり飲んだりできない、
という癌末期患者さんの在宅緩和ケア依頼が続いています。

数口しか食べられない、というと
上記PPI判定で6.5点以上となりますので
生存は3週間以内の可能性が高いですよ、
という状態であることを示します。

Palliative Prognostic Index については、
以下のページを御覧ください。
http://gankanwa.jp/tools/step/assess/predict.html

栄養補助食品を試みたり、
漢方薬やステロイド内服を試みたり、
脱水があれば点滴を試みたりしますが、
数口しか食べられない状態から回復する例は多くありません。

食べられなくなったら人生の最期が近い、
1か月もたない可能性が高い、
ということを
御家族も周囲の方も
しっかり認識しておいていただければ、と思います。
寝たきりとなり、数口しか食べられない状態になっても、
まだまだ長く生きる、生きられると
楽観されている御家族が多いのです。

もっと早い段階で在宅緩和ケアチームに御相談があれば・・・、
と思うことが多いのです。

三越の全国味めぐり・にっぽん
銀座福つち 江戸前復刻にぎり
江戸前といえばひかりもの。小肌がおいしかったです。
a sushifukkoku.JPG
★インフルエンザ情報
火曜日にはA型が2名、B型が10名、報告されています。
B型はあいかわらず安芸郡(熊野町)が多いのですが
安佐北、安佐南でもみられるようになってきました。
http://www.city.hiroshima.med.or.jp/hma/influenza/data/upfile/448-1.pdf

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