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老人施設の医療維新

当方は、ある特別養護老人ホームの嘱託医をしています。
週1回の診察で、50名を担当しますから
一人ひとりの状況はなかなか覚えられません。

この人の病気は何だったかな?
この人に出ている薬は何だったかな?
悪化時はどの病院に紹介すればよかったのだったかな?

長く入所している人だと、さすがに覚えますが、
最近入所されたばかりの人だと
カルテを見ないと思いだせません。

そのカルテ、ですが、
当院はダイナミクスという電子カルテを使用しています。
若手の開業医はほとんど電子カルテになっていると思います。
で、
電子カルテ ダイナミクスに記載してある情報のうち、
主要な情報を
スマホやタブレット(iPadなど)に
抽出、転送することが可能となりました。

ある老人ホームに入所している患者一覧を抽出し
情報をその場で確認できるようになりました。
(私は老眼がかっており、スマホでなくタブレット使用です。
インターネットに接続するのはiPad、接続しないのは東芝タブレット
と区別して使用しています。)
東芝のREGZAタブレット、これが軽いんですよ。

スマホ利用している場合には、
患者さんから電話がかかってくれば
即座に「誰々さんからの電話だ」とわかり、
ワンクリックすれば診療内容や薬もわかりますので
適切な応対・指導が可能となります。
(これまではクリニックに戻り電子カルテを起動しなければ
情報を確認することは出来ませんでした。)
さらに知りたければ、もうワンクリックすればグーグルの地図が表示されます。
その地図で往診に行けるのです。
本当にすごい!

個人情報保護については
何重もの暗号化やパスワードで保護されており、
もし万が一 スマホやタブレットを紛失した場合には
全情報の消去も遠隔操作でおこなえます。

ダイナミクスは、21世紀の医療維新を目指しています。
当方は厚生労働省 在宅医療連携拠点事業
「在宅・施設医療ネットワーク広島」とも関連して
まずはダイナミクスの老人施設医療での利用、
操作のメリットや問題点を
抽出する作業を現在おこなっているところです。

老人施設での医療は、タブレット片手におこなう時代が
やって来ました。
大きな病院では医師や看護師がノートパソコンやタブレットを使用していますが、
老人施設も追いついてきましたよ。

在宅や老人施設の医療は、変わります!

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★新型インフルエンザ情報
とくに新しい情報はありません。

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