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胃ろうを作らない選択肢

2011年12月10日  

食べられなくなったらどうするか?

食べられなくなれば衰弱して死ぬ、
というのが自然界のおきてです。
基本的には、人間も例外ではありません。

しかし、
人間だけは
高カロリー点滴や胃ろうという「人工的強制栄養」
の手段を持っています。
その手段を手に入れたのは、この数十年程度のもので
人間の歴史のなかでは ほんのつい最近のことです。
医学・科学技術の進歩の成果、といえるでしょう。
ただし、
強制的に栄養を入れることで幸せになるとは限りません。
哲学や宗教の分野も、まだこの科学の進歩には追い付いていません。

回復はせず、苦痛を長引かせるだけ、ということも多いのです。
胃に穴をあけたり、持続点滴チューブにつながれたりするのは
自然の姿ではありません。
いろいろな問題点が出てくることがあります。
いつ終了すればよいのか、というのも問題になります。

平穏死 をむかえるためには
「無理なことはしないで、自然のまま」
というほうがいいのではないか?
というのが私たちの考えです。
私が今 講演会でお話しているのは そういう話です。

入院、とくに外科系に入院していると
食べられない場合には人工栄養法の選択をせまられ
導入しない選択肢を提示されることはありませんでした。
病院医師にとって
食べられない → 水分・栄養をこれだけ・この方法で補給しなくては
という計算することが身についています。
そういう思考しか していないのですね。
これからは、もう一つ選択肢が提示されることになるでしょう。

以下の記事については
さっそく一昨日の講演会でも紹介しました。

今年度は、施設での医療を考える勉強会をたちあげ
おこなってきました。(まだ1月にもあります)
来年度は、生きざま・死にざま、死生観をいっしょに考えるような
そういう活動をしようと考えています。

asahi.com 12月5日
人工栄養法、導入しない選択肢も 厚労省研究班が指針案
http://www.asahi.com/national/update/1204/TKY201112040242.html

そごうレストラン街 波奈のふくふく御膳
次にはふぐ唐揚げが出たのですが写真なし。
写真は別注文 広島かきフライ。
P1010952.JPG
★インフルエンザ情報
庄原市板橋小学校で学級閉鎖が出ています。
安佐南区伴小学校は学級閉鎖2クラス目でしょうかね、3クラス目かな。

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