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脂肪肝も要注意

2012年10月2日  

涼しくなったので、土手を走る人の数が増えています。
本格的マラソンシーズンまで1か月。
練習に熱が入る段階ですが
ケガには注意しましょう。
当方も昨日走りましたが、左足を痛めたようです。
しばらく練習を休むしかなく、シーズン前にこれは痛い。

東京マラソンは出場3万人に対し、申し込み30万人。
すごいですね。
当方ももちろん落選ですが、
広島でも市民参加フルマラソン大会を
ぜひ開催してもらいたいと思います。
原爆ドームと宮島大鳥居、2つの世界遺産を眺めながら
走れるフルマラソン大会なんて、素敵でしょ。

さて、
日曜日の産業医研修会で学んだことを一つ御紹介します。
他で学んだことといっしょに御紹介します。

これまで
「脂肪肝」と言われた方も多いと思います。
肥満と密接に関係しています。
で、
肝臓専門医でさえ、脂肪肝はこれまで甘く見ていた
ところがあったそうです。
脂肪肝が癌など死亡につながるとは思っていなかった。
ところが
肝臓がんや肝硬変の死亡についてみると、
ウィルス性肝炎(C型肝炎やB型肝炎)が重要
あるいはアルコール性肝炎肝硬変が重要であることは
もちろんなのですが、
脂肪肝から進展してきたと思われる割合も
けっして少なくはない、
ということが判明してきました。

脂肪肝 にとどまっている間はいいのですが、
なかには炎症をおこし(脂肪肝炎)、
そこから線維化が進行し肝硬変、肝臓がんに進む
ということがあります。
アルコールを飲まない人であっても
非アルコール性脂肪肝(NASH)というのがあります。
肝硬変の3割を占める「原因不明」のなかに
このNASHが関与していると考えられているそうです。
アルコールも飲まないしウィルス性肝炎もない、
と思っても安心はできない、ということです。

肥満、糖尿病、脂質異常症、高血圧などの生活習慣病があると脂肪肝になりやすい。
生活習慣病の数が多いほど脂肪肝になる率が高いです。
で、
脂肪肝から脂肪肝炎に進展する理由はまだ完全に解明されてはいませんが、
サイトカイン(内蔵脂肪から分泌されて炎症を増幅させるタンパク質)、鉄が肝臓に過剰に蓄積される等の二次的因子が加わって肝臓に炎症が起き脂肪肝炎になると考えられています。

最近の調査で、糖尿病の患者の死亡原因の第一位は肝臓である事が分かった。
糖尿病→脂肪肝→脂肪肝炎→肝硬変→肝がんと進行するようです。
***

脂肪肝と言われたら、改善に取り組みましょう。
食事療法と運動療法ですね。
体重の管理、生活習慣病の管理です。
もちろん必要な場合は薬の力も借りましょう。

それと
鉄が悪いのは明らかなようです。
鉄を含む健康食品としては たとえばウコンやシジミ。
肝臓にウコン、なんて
テレビで宣伝していますが、
C型肝炎や脂肪肝の方にはウコンは良くない可能性がありますので
自分で判断せず医師に御相談ください。

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