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膵癌に対する新たな化学療法

2016年01月16日  

寒いですね。
今朝は視界がかすんでいます。
PM2.5ですね、外出時には用心しましょう。


昨夜は広島赤十字・原爆病院の地域医療連携研修会に参加してきました。
20名ちょっとの小勉強会です。
病院に紹介する側も、紹介を受ける側も お互いに 
顔の見える関係があれば 連携はスムーズにいきます。
この紹介状の向こう側に、電話の向こう側に
相手の顔が思い浮かぶ関係。
こんなことが出来ますよ/こんなこと出来ませんか?
退院して自宅に戻られます、お願いします、
などなど。
顔の見える関係とは、無理の言い合える関係、です。


講演1:膵癌に対する新たな化学療法
    第一消化器内科 井上基樹 先生
講演2:高次脳機能障害のみで発症した脳梗塞
    神経内科 米川 智 先生
講演3:最近の脳卒中外科の進歩
    脳神経外科 隅田昌之 先生

膵臓癌は患者数が年々増えています。
しかし、これまで良い抗がん剤があまりありませんでした。
ゲムシタビン(GEM)単独療法、S-1単独療法が標準治療です。
2013年以降、新規抗がん剤・治療法が認可・導入されています。
・FOLFIRINOX
 5-FUという抗がん剤の長時間持続投与法を採用したレジメン。
 その治療法の骨格そのものは大腸がんで採用されており、
 また長時間持続投与法は肺がんでも試みられたことはあります。
 しかし、副作用が非常に強く、設定された薬剤量を十分に使用できないことが多く
 したがって期待されたほどの効果が得にくい。
・GEM+アブラキサン
 アブラキサンは、従来あるパクリタキセルの改良薬剤。
 パクリタキセルは肺がん等で多く使用された経験がある薬で
 副作用や その対策方法などは確立されている。
 奏効率もよく、生存期間の延長も認められる。
 GEM単独療法を超える治療方法が出現した、と言える。

膵臓癌では、手術を超える治療法はいまだ存在せず、
早期発見が非常に重要。
しかし、ハイリスク群の設定(どういう人に膵臓癌が多いのか)が 
まだわかっていない。
早期発見のためには腹部エコー検査を繰り返すしかない状況。


腹部エコーを含む検診を受けましょう。
実際には、人間ドックを受ける、ということが
お勧めされると思います。
職場の定期健康診断だけでは、癌の早期発見は出来ませんよ。


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これは 買い です。

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