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自宅で酸素を吸うということ、イメージできますか?

2021年08月5日  

昨日も暑かったですね。
午後からの往診・訪問診療だけで 500mlのペットボトルを3本 飲みました。
お茶1本、スポーツドリンク2本です。
水分量の目安は、「いつもと同じように尿が出るだけの水分を飲むこと」です。
尿量が少ない、回数が少ない、尿が濃い、というのは どれも「飲水量が不足のサイン」と判断してください。
もちろん 液体だけが水分ではありませんで、
ゼリー(OS-1ゼリーなど)、果物(スイカなど)、かき氷などでも かまいません。

 

コロナですが。
酸素が必要な急性感染症患者、というのは 一般常識的には「重症で入院を要する状態」です。
これを重症と呼ばず 中等症と呼ぶのは「言葉によるゴマカシ」であると思います。
重症者数を少なく集計・発表し、国民に実態を知らせず、オリンピック開催に導くための。
東京都は独自の「重症基準」で発表しており、国の基準(全国統一)より さらに少ない重症者数しか発表しておりません。
とにかく重症者数を少なく見せかけよう、ということです。だまされないようにしましょう。

今では、「酸素も入院ではなく自宅で吸え」、という話になりました。
患者数が多すぎて病院のベッドが足りない。ちょっとやそっとじゃ入院させないぞ、ということです。

「在宅で酸素吸入ありえる」 コロナ入院制限で厚労相
朝日新聞デジタル 2021年8月3日
https://www.asahi.com/articles/ASP8353JDP83UTFL00G.html

 

自宅での酸素吸入って、イメージが出来ますでしょうか?
酸素ボンベを思い浮かべた方は ちょっぴり時代遅れです。(オオハズレではないですが。後述)
今は、「酸素濃縮器」 という機器を設置して使用します。
コンセントを差し込み、電源スイッチを入れ、目盛りを合わせれば チューブに酸素が流れてきます。
それを鼻から吸う、ということで酸素吸入が可能なんです。
酸素流量(=必要量)が多い時は、チューブではなく酸素マスクを装着します。
酸素濃縮器の大きさはピンキリですが、 部屋にある空気清浄機程度の大きさと思ってもらえればよいです。
音も静かですし、電気代も安くなっています。

 

在宅酸素、というのは 健康保険で何十万人にも利用されております。
基準を満たし、医師が指示書を書けば 使用できるのです。
濃縮器のほかに、移動用あるいは停電時用に 酸素ボンベを用意することも多いです。
ただし酸素ボンベでは数時間程度しか持たないことが多いです。(ボンベ容量と、酸素流量で決まります)

新型コロナで、酸素を必要とする患者数が増えた時に問題になるのは、
「酸素濃縮器の数が足りるのか、どうか」です。
メーカーは必死で増産しているようです。
ありがたいことですね、応援しましょう!

 

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美しいですね。

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“自宅で酸素を吸うということ、イメージできますか?” への2件のフィードバック

  1. Gentle Grandpa より:

    熱が出ただけで、新型コロナではないかとPCR検査の結果を待つまで不安でたまりませんでした。
    それが、感染して自宅療養となり酸素吸入が必要と言われると、恐らくどうして良いか途方に暮れると思います。
    何が正解なのかわかりませんが、今の政府の対応では不安要素だらけで、とにかく感染しないことに注力する以外ないと思っています。

    • origuchi より:

      Gentle Grandpa さま
      コメントありがとうございます。
      検査の結果が翌日、というと 一晩 不安で眠れないでしょうね。
      酸素が必要、と言われると ふつうは「重症」と思ってしまいますので、それこそ不安が非常に強いでしょうね。とくに独居だと 夜がこわい、と思います、眠れないことでしょう。
      今の政府の根底には、「根拠のない楽観」があるように思えます。

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