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茨城県の天然ウナギ出荷停止

2012年05月8日  

知らないこと、というのは多いものです。
天然ウナギは茨城県が全国トップとは知りませんでした。
ウナギは浜名湖や鹿児島あたりのイメージが強いですね。
で、そのウナギがセシウム規制値超えで出荷停止です。

新規制超えウナギ、初の出荷停止
Yahooニュース 読売新聞 5月7日(月)22時44分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120507-00001090-yom-soci

***一部引用
政府は7日、茨城県の霞ヶ浦や那珂川などで漁獲された天然ウナギについて、
1キロ・グラムあたり100ベクレルの新規制値を超える放射性セシウムが検出されたとして、出荷停止を指示した。
厚生労働省によると、ウナギの出荷停止は初めて。
農林水産省によると、2010年の天然ウナギの漁獲量245トンのうち、
同県は40トンを占めて全国トップ。
***引用終わり

福島原発で、避難を強いられている区域があります。
避難している人のなかには
はやく戻りたいと言っている人もいます。
もとの自宅に住みたい、もとのように農業したい、というわけです。
除染すれば戻れるのではないか、という期待を持っているわけですが
残念ながらそれには同意できません。
汚染地域で収穫された農産物、水産物には
「生物学的濃縮」という機序が働き
高い放射能を帯び、食用に適さないからです。
つまり、
高いお金をかけて除染し、
地元に戻って生活したところで
出荷できる農業も漁業も出来はしないのです。

汚染地域は、住むことも、収穫することも放棄する、
ということを早く政府が宣言することが必要です。
住めるようになるのは30年後か、60年後か、100年後か・・・。
これは、正確なところは誰にもわかりません。
汚染状況である程度の予測は立てられるでしょうが。
このため、
土地は国(東京電力)が全部買い取り、
被災者は新しい場所でコミュニティを再構築する作業に
早くはいるべきでしょう。
除染にお金をつかうべきではない、と思います。
このエリアの除染に使うお金はムダ金です。

厚生労働省は毎日のように出荷された農産物等の
放射線計測値を公表してきています。
厚生労働省 報道発表資料
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/
例えば、
食品中の放射性物質の検査結果について(第382報)
というような発表です。
知りたい人は厚生省ホームページで調べることができます。

今でしたら基準値超えは
シイタケ、ゼンマイ、わらび、コシアブラ、タケノコ、たらの芽など。
乾燥シイタケでも基準値を超えているものがあります。
いわゆる山菜の類ですね。
場所でいうと福島県だけではなく
宮城、栃木、岩手県などで基準値超えが出ています。

魚介類では
スズキ、アメリカナマズなども基準値超えがあります。

枯れた植物は微生物により分解されて
また次の植物の栄養となって取り込まれていきます。
消えることはなく、循環していくのです。
おそらく何年たっても、放射線濃度が高い状態を
繰り返していくと思われます。
何年たっても出荷できるようにはならないのです。
半減期を何回か過ぎれば、放射能は次第に低下していくので
それを待つことしか人間に出来ることはありません。

今週の花 ジャーマンアイリス
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★インフルエンザ情報
学級閉鎖については、とくに新しい情報はありません。
県のホームページは4月23日以降 更新されていません。
0件が続いたので更新せず、ならわかりますが、
4月22日までの1週間で6件の学級閉鎖が出ている状況ですので
そのあと半月も放置しているのは県担当者の怠慢だと思われますが
いかがでしょうか?

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