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血液型と性格「関連なし」

2014年07月20日  

昨夜もカープ選手は大活躍したようで、
いいですね!
ラジオで最初だけしか聞いていませんが
160km前後の剛速球投手対決なんて、すごいことですね。
二人とも、大リーグで活躍すべき選手でしょう。
そのほうがいいと思いますよ。


さて、
血液型のお話。

血液型と性格「関連なし」…日米1万人超を調査
読売新聞 7月19日(土)14時34分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140719-00050087-yom-sci
血液型と性格の関連性に科学的根拠はないとする統計学的な解析結果を、九州大の縄田健悟講師(社会心理学)が発表した。

日米の1万人以上を対象にした意識調査のデータを分析した。「A型の人は真面目」「B型は自己中心的」といった血液型による性格診断は、国内で広く信じられているが、就職や人事などで差別される「ブラッドタイプ(血液型)・ハラスメント」の問題も指摘されており、一石を投じそうだ。
***一部引用


ひさびさにニセ医学・ニセ科学関連記事を取り上げます。

血液型と性格に関連があると考えている医師は まずいません。
例外的な場合を除いて、「いない」、と断言してよいと思います。
医学部では、そのような内容は習いません。
教育学部・文学部などの心理学の授業でも習わないはずです。

でも、
A型性格は○○、B型性格は××、・・・
といった表現はします。
これは心理学の授業で習います。

これは、心理学で出てくる
Y-G検査(矢田部-ギルフォード性格検査)
(Yatabe-Guilford Personality Inventory)
のことなのです。
心理学の授業では、ロールシャッハテストなど、
いろいろな検査方法などを学びます。


Y-G検査(矢田部-ギルフォード性格検査)では
A型、B型、C型、D型、E型に分類されます。
たとえば
A型は「平均型」です。真ん中よりのプロフィールで、すべての尺度において平均的です。取り立てて特徴のある性格特徴を示さない、ほどほどにバランスが取れているタイプです。あるいは積極的な自己表現を避けて、「?」の回答を多く示すタイプの人に多いです。
ということになります。
http://hermes321.com/assessment/personality-test/yatabe-guilford-personality-inventory/

Y-G検査(矢田部-ギルフォード性格検査)は
1940年代に発表され、
1950年代に矢田部達郎らによって日本版の尺度が構成しました。さらに辻岡美延らによって現行の形式にされました。
とのことです。(上記サイトの記載による)

つまり、もともと
A型の性格は・・・
B型の性格は・・・、
と言っていたのは
Y-G検査(矢田部-ギルフォード性格検査)のA型、B型のことだったのですね。
これに対し、
血液型で性格うんぬんは、
1970年代に日本で書籍が発売されたのが はじまりとされています。
どちらが先か、というのは、明らかですね。

ここで類推を試みると
A型の性格は・・・、B型の性格は・・・、
ということを小耳にした人が早合点して
血液型のA型・B型の話だと思ってしまったか、
あるいは早合点でなくて「血液型と性格を結びつけた本を出せばもうかる」
と思って実行にうつしたか。
おそらくその可能性が高いのではないかと思われます。


多くの医師や、科学者は
「血液型と性格に関係があるなんて、くだらない、話にならない。
自分が血液型何トカに反論する研究する時間ももったいないので
誰か代わりに研究して この流説にトドメを刺してよ」
と思っていたと思います。
少なくとも私はそう思って来ました。

その意味において
九州大の縄田健悟先生に、心からの敬意を表します。

みなさん、
血液型というのは
手術や万が一の大事故の場合に
輸血を受けることが出来るのかどうか、
輸血を提供することが出来るのかどうか、
という時に必要な情報なのであって
(今では親子関係は血液型でなくDNA鑑定の時代です)、
就職や結婚などのときに「血液型性格ナンチャラ」を信じてはいけませんよ。



ときどき、サンショウが食べたくなることがあります。
そこで、これを購入してみました。
コンニャクに振りかけて食べてみたのですが、
サンショウのいい香りがすると、
なんだかウナギを食べているような気になりました。
こんにゃくと、ウナギのタレと、サンショウさえあれば
別にウナギいらないんじゃないかな、と思いました。
サンショウ、いいですね!

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