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診察室が補聴器Tモード対応になりました

2013年07月4日  

昨日は昼過ぎに急に大雨となりました。
みるみる冠水してしまった地域もあります。
ちょうど訪問診療の時間帯で、
靴下びしょぬれになってしまいました。
医師の訪問を待っている、必要としている人がいますので
雨だから訪問診療は中止、
というわけにはいかないのですね。

夜もひどかったですね。
0時すぎから約1時間、ピカピカ・ゴロゴロ。
ジャムくんが生きていたなら、大変だったでしょう。
まだ天候は不安定のようですから、気をつけましょう。

さて、
公的機関、とくに政府や地方自治体は
障がい者への配慮が必要です。
少しがっかりなニュースがありました。

政府機関のサイト、約76万ページが障害者・高齢者配慮のJIS規格最低基準を満たさず
RBB TODAY 6月21日(金)7時15分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130621-00000002-rbb-sci
JIS規格が定められているのであれば
政府や公的機関のサイトはぜひ基準を満たしてほしいですね。
バリアフリー化をすすめていかねばいけません。

ウェブサイトもそうですが、
現場も障がい者への配慮が大事だと思っています。
当院では、補聴器の方の聞こえを改善するための
磁気誘導ループシステムを診察室に導入しました。
当地区には、広島県立広島南特別支援学校もあります。
聴覚に障害を有する幼児児童生徒の通う学校です。
そのためか、聴力障害の方もけっこう当クリニックを受診されているのです。
もちろん在宅療養中で補聴器使用中の方も多いです。

このシステムを使用すれば、
補聴器にTモードがあれば
格段に聞こえが良くなるはず、
医師の説明がよく聞こえるはず、なのですが、
悲しいかな、Tモードのある補聴器を使っている人は少ないです。
海外の補聴器ではTモード設定のある機種が普通で
公的施設(空港、駅、劇場、映画館など)では
Tモード対応の磁気ループが埋設されていることが多いとされています。
日本では、まだこういう場所はみかけません。
補聴器の世界でも、日本はガラパゴス化しているのですね。

Tモードについては
東京工業大学 聴こえ支援プロジェクト を御覧ください。
http://www.nakamura.pi.titech.ac.jp/HL-hp/WhatLoop.pdf

Tモード補聴器については
以下のブログを御紹介しておきます。
http://xn--m7r719gpjf.seesaa.net/article/103056379.html

ちなみにiPhone5はTモード対応となっています。
スマホと補聴器の併用は、当然おこりうるわけです。
いまやTモード対応は世界標準と言える状況なのですね。
http://support.apple.com/kb/HT4526?viewlocale=ja_JP&locale=ja_JP

難聴で医師とのコミュニケーションがとりにくく
不安に思っておられる方は
当院の磁気ループシステムをぜひお試しください。
(Tモードの補聴器は御持参ください。)

写真は診察室。
左の前田 I’ll be back.  が問題ではなくて
右側にある 「耳のマークに T」 と書かれている機材が
Tモード対応機種であることを示しています。
このマークは世界共通です。
当院入口の自動ドアにも張り出してありますよ。
P1020314.JPG
★新型インフルエンザ情報
とくに新しい情報はありません。

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