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認知症に気づく その1

2014年04月17日  

今朝は、視界が非常に悪いです。
近くのビルもかすんでいます。
PM2.5、近年まれなほどひどい状況です。
不要不急の外出は控えましょう。

カープ、
大瀬良投手、やりましたね、初勝利おめでとう!
ラジオでヒーローインタビューだけ聴くことができました。
見たかったなあー。
また球場に応援に行きましょう!

昨夜は、県立広島病院で開催されたCPCに参加してきました。
CPCとは、亡くなられた患者さんについて
臨床側は臨床的な疑問点を突き詰め、
(たとえば、このデータはどういう状態を意味しているのか、
死因につながった病態は何だったのだろうか、など)
病理医が解剖所見をもとに解説し、
臨床側と病理側と共同で真実にせまる、というカンファレンスです。
臨床医にとって、非常に勉強になる会です。
昨夜は、医師になったばかりのホヤホヤの新人たちが
おおぜい参加しておりました。
お互い、いい臨床医を目指しましょうね!

さて、
認知症のお話。
料理の味付けが変になったら
認知症の疑いもある、ということを昨日ちらっと御紹介しました。
好評のようですので、その続編のような感じで。

食事に関連する内容で言えば、
同じ食材を何度も買ってきて
冷蔵庫の中が同じ食材でいっぱいになっていたり、とか
部屋の中で腐らせていたり、とか。
これらは認知症を疑う症状です。
認知症の人では嗅覚も低下していることが多く、腐ったイヤなニオイというのが
本人にはわからなくなっているのです。

同じ料理を大量に作ってしまう、というケースもあります。
この人数だから、これくらいの量の材料で作ればよい、
という塩梅が出来なくなってきた、ということです。

誰かが見守っていれば日常生活が可能、という段階がチャンスです。
この段階だと通院や薬の内服もしてくれます。
しかし
この段階を過ぎれば
医療機関を受診することも、薬を飲むことも
同意しなくなることが多いのです。
「私はどこも悪いところはない」、と。
家族が同行すれば受診し、促せば内服してくれる段階を過ぎると
関係者は非常に苦労することになってしまいます。

認知症も「早期発見・早期治療」が大切です。
認知症の薬も、早い段階で使う方がいいのです。
少しでもいい状態を、少しでも長く保てるように。
思い当たる人は早めに認知症対応医療機関に連れて行きましょう。

厚生労働省ホームページ
認知症を理解する
よくまとまっています。
http://www.mhlw.go.jp/topics/kaigo/dementia/a02.html

中島・吉島・光南地区では
本年度、2回の多職種連携の会をしますが
今年のテーマは認知症です。
中核症状について、周辺症状について意見を出し合い、
地域で最期まで支えることが出来るような連携を作り上げます。

今週の花 今年もきれいに咲きました
P1060801.JPG
★新型インフルエンザ情報
熊本の鳥インフルエンザ、迅速に処置が終わりました。
初期に集中して戦力を投入することが重要で、
今回の対応は素晴らしいものです。

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