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認知症の新しい薬

2011年06月29日  

6月20日は、講演会に出席してきました。
講演:認知症の症候学と薬物治療
講師:熊本大学精神神経科 池田学 先生
池田先生はお話が上手で、非常にわかりやすかったです。

認知症のなかで、アルツハイマー認知症が多いのですが
レビー小体認知症など、ほかにもタイプがあります。
前頭側頭葉が萎縮するタイプの認知症(若年のことが多い)では
じっくり考えれば「いけないこと」と理解できることでも
つい行動を抑制できず自分勝手な行動をとってしまいます。
会社の重役さんが万引きしたり、というのは
この病気のことがあるそうです。

たとえば車の運転。
どこへ行くのか忘れてしまうのがアルツハイマー認知症。
高速道路を逆走するのが前頭側頭葉型で
非常に大きな事故につながることがあるそうです。
そのようなお話を御紹介いただきました。

逆走を警告するカーナビが開発中のようですが、
認知症がもとにあるとしたら、
カーナビが逆走の警告音声を発したとしても
聞く耳をもたないでしょうね。
そのカーナビで逆走事故が減るとは思えません。
当人は自分が正しいと思い込んでいるわけですから。
(認知症でない人が 「ついうっかり」逆方向に侵入、
というのは防げるかも)

新しい認知症の薬が発売になりました。
アリセプトと併用することもできます。
攻撃性・興奮性を抑えるなどの効果が期待できるそうです。
認知症でお困りの方は、ぜひかかりつけ医と御相談ください。

緩和ケア医の誕生日、
三越エノテカで購入したシャンパン、ハーフボトル。
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★新型インフルエンザ情報
とくに新しい情報はありません。

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