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通夜・葬儀の御礼

当院の先代院長、折口清寿の通夜、葬儀には
多くの方にお参りいただき、
誠にありがとうございました。

本人の希望どおり、自宅で療養を続け、
最期も自宅で迎えることができました。

病気になったら病院へ、
体調が悪くなったら入院へ、
というように思っている人が多いと思います。
しかし、
現在では在宅医療は進歩しており、
「病院でできることは全部在宅でできる」という思いで
私どもは取り組んでいます。
とくに
私どもが力を入れております緩和ケア、
在宅緩和ケアで痛みや苦しみはかなりの部分をおさえこむことが可能となっています。

悪くなると病院への入院を希望される方、
いったん入院すると在宅への復帰を希望されない御家族がおられます。
「何かあったら心配だから・・・」とおっしゃいます。

「何かあったら?」
その「何か」を予測し事前に対応しておくことが医師の腕前です。
在宅で酸素吸入もできます。
痰がからんだ時の吸引器も自宅で使用できます。
在宅で麻薬(痛み止め)を使用することもできます。
在宅で点滴することもできます。(多くの場合、在宅では必要がありませんが)
「予測される事態」への準備として、
痛いときにはこれ、
熱が高いときはこれ、
吐き気のときはこれ、
便秘のときはこれ、
など、あらかじめ臨時薬を指示しておくこともできます。

入院とはちがい、自宅では
好きな時間に起き、好きな時間に眠り、
好きな時間に好きな物を口にすることができます。
大声で歌っても笑っても泣いてもいいです。
親戚や友人の面会や差し入れも自由ですし、
体調がよければ外出や旅行もできるでしょう。
アルコールもいいです。
これまでどおりペットと暮らすこともできます。

自宅だと、睡眠もとれますし、食欲も出ます。
痛み止めも不要になったりもするのです。
入院と自宅の療養環境を比べると
はるかに自宅のほうが良い結果をもたらすことを
在宅医療にかかわる人は みんな知っています。

在宅では、チームで取り組むことが多くなっています。
訪問診療(医師)はもちろんですが、
訪問看護、訪問薬剤師、ケアマネージャ、介護ヘルパー、訪問リハビリ、訪問入浴、
訪問歯科診療や訪問栄養指導(栄養士)など
必要に応じて多くの職種が協同で取り組むのです。
困難な問題が出てきても、みんなで知恵を絞れば解決策が見つかる
ことも多いです。
いわゆる「独居老人」であっても最期まで在宅で療養を続けることもできるのです。

病院でできることは在宅で全部できる。
在宅って、いいものですよ。

バックスクリーンのレフト側には、テレビカメラがずらり。
ウッドデッキ席のすぐ目の前です。
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★新型インフルエンザ情報
とくに新しい情報はありません。

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