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開放病床とは

2011年03月31日  

3月28日(月)
荒木脳神経外科病院の 開放病床運営委員会 に出席してきました。
開放病床を利用している「登録医」としての参加でした。

さて、開放病床とは何でしょうか?

普通の入院は、
病院に入院したら病院の担当医が診療し、
退院したら入院前のかかりつけ医が再び担当する、
ということになります。
担当医が、入院中と退院後とで連続性がないわけです。
紹介状、および紹介状返信という形で
情報のやりとりはおこなわれますが、
あくまで文書の上でのやりとりになります。
これでは 細かい情報の伝達には限界があり、
地域連携もなかなかうまくいくはずがありません。

そこで
病院のごく一部のベッドではありますが
かかりつけ医と病院の担当医の両者で連携して診療をおこなっていきましょう、
という制度が実施されています。
厚生労働省では 共同指導 という言い方をしています。
病院からみれば、院外の医師に病院を開放している、
ということになりますので 開放病床 と呼ばれます。
オープンベッドと言うこともあります。
医師会病院など、病院まるごと開放して
オープン病院 として運営している地域もあります。
(広島ではありませんが)。
アメリカでは、この方式で運営される病院が多いです。

利点は
患者さんの病状や問題点、検査結果などをきめ細かく共有できること、です。
患者さんにすれば、いつものかかりつけの医師が、
入院後も顔をだしてくれて、場合によっては指示・指導もしてくれます。
かかりつけ医から入院担当医への情報提供もポイントを押さえてできます。
入院担当医から検査や治療方針などの説明がかかりつけ医におこなわれ
場合によっては合議して方針変更することもあります。
この結果、入院中の経過などもかかりつけ医に把握してもらえるので
退院後の療養へもスムーズに移行できます。

要は 「安心」、なんですね。

このほか、開放病床の利用をする医師には
病院の設備を自由に使用する許可も与えられます。
各種の検査機器や、図書室などです。
たとえば、ちょっとした手術などをおこなうこともできます。
病院の勤務医時代と同じように腕をふるうことも出来るのです。

欠点はただ一つ。
開放病床として入院中の患者さんは
費用がほんの少し高くなる、ということがあります。
「共同指導料」というのが これです。
安心料と考えて、ぜひ御了解をいただきたいと思います。

チチヤスの 生姜いれましたヨーグルト。
これを食べれば通じがよい、というので緩和ケア薬剤師のお気に入り。
ところが、現在品切れ状態です。
チチヤスに電話して、ソレイユに納品している、と教えてもらいましたが、
ソレイユでもヨーグルトは多くの棚がからっぽになっていました。
どうもヨーグルト類も全体的に品薄のようです。
yoguruto.jpg
★インフルエンザ情報
広島市の定点あたり患者数、ようやく下がってきました。
定点あたり 17.1人 です。
現在多いのはB型、5-9歳です。
http://www.city.hiroshima.lg.jp/www/contents/0000000000000/1268284008999/index.html

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