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除染をやめれば農業は守れる、かも

2013年03月22日  

100メートル道路沿いの桜、吉島公園の桜、
だいぶ咲いてきました。
開花宣言は本日出るでしょうね。
今週末は公園で花見できそうですね。
黄砂次第ですが。

さて、
除染をしたら住める、農業を再開できる、
と思っている人がいるようです。
福島原発災害の放射能除染作業はムダである、と
当方はこれまで何度も指摘しています。

このまま除染を続ければ10兆円以上かかる、という試算も公表されました。
10兆円を費やしても、人も住めるようになりませんし、
農業が再開できる見込みはありません。
まったくムダな投資になります。
おまけに除染に従事した人は放射線による健康障害を背負うことに
なるでしょう。
苦労して、大金を使って、病人を増やすだけの結果に終わります。

原発事故除染費用10兆円と試算 環境放射能除染学会
環境汚染の専門家らでつくる環境放射能除染学会は12日、東京都内で講演会を開き、東京電力福島第1原発事故に伴う除染費用に関し、森田昌敏理事長が「総額で10兆円に近づくと推測される」と試算結果を報告、さらに費用がかかる可能性も示した。  森田氏は低コストの除染技術の開発を進めながら、費用の上限の設け方などを議論すべきだと指摘した
47ニュース
http://www.47news.jp/news/2013/03/post_20130312195930.html

これとは別なお金の話。
TPP参加について、農協が反対しています。
農業に関する政府試算は3兆円です。
農協は3兆円で大騒ぎをしているわけです。
(もちろん大きな額ではあります)。
除染作業をただちにストップし10兆円を浮かせれば
農業関係に3兆円を3年間支出し、
さらに1兆円を農業基盤整備などに支出ができます。
その3年間のあいだに
農業再生の道筋をつけていくなら
農家も国民も納得することは可能でしょう。
どうしても米作経営が無理な小規模農家なら
米作から撤退するしかないです。
すでに農家の高齢化は限界に来ていますから、
じつは高齢農家が米作から撤退するのは
時間の問題(あと数年)ともいえる状況ではあるのですが、
そのことは多くの国民は理解していません。
集約・大規模化が米作、米作農家の生きる道であるとするなら
3年以内に体制を整備すればよいのです。

TPPの影響で農業生産3兆円減
ロイター 2013年 03月 15日 11:07 JST
日本が環太平洋連携協定(TPP)に参加した場合の国内への影響に関して、農業分野の生産額が3兆円減少するとの試算を政府がまとめたことが15日分かった。
http://jp.reuters.com/article/jpTrade/idJP2013031501001299?rpc=122

何度でも主張しますが、
いったん原発事故がおこれば
人間が何十年・何百年も住めない環境になるのです。
農業が出来ない環境になるのです。
その地域での除染作業はムダです、
積んでは崩しの繰り返し作業なのです。
はやく集団移住を実行すべきであるし、
もとの土地には戻れない、と住民に正しく伝えることが必要なのです。
そして
除染をやめて浮いた費用は日本の新しい農業の姿を作るために
使っていくことが必要です。
何もしないと、数年以内に高齢農家はどんどん農業から離れていき
耕作地が荒れ地に変わり、荒れ地が広がるだけです。

今週の花
P1010392.JPG
★インフルエンザ情報
3月18日付で広島市では8校の学級学年閉鎖が出ています。
祝日はあったし、春休みになりますので
これでいったん下火になるでしょうね。

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