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電力会社は漁民のことなど考えてはいない

2011年04月9日  

雨がやみ、晴れています。
この週末は桜が見頃ですね。
自粛しないで例年どおり花見をやりましょう。
いや、むしろ例年より少し多く買い込みましょう、地元経済活性化のために。
ただし、ゴミは持ち帰りましょうね、みなさん。

6日夜のテレビニュースで
全漁連が東京電力に抗議に行ったことが報道されていました。
asahi.com  4月6日13時13分
http://www.asahi.com/national/update/0406/TKY201104060148.html

漁民側は
1:漁民に相談もなく放射線物質を海に流したのはケシカラン。
2:漁民は魚が売れなくなって困っている。
市場を見に行くように、など要望を出していたのに何もしていない。
漁民のことを何も考えていないではないか。
という2点を述べていたように思います。

でも、
その主張は無理があると思います。

1については、原発のコントロールをするのが第一に優先されます。
臨界、メルトダウンになってもらっては困るのです。
そのためには大気中だろうと海中だろうと
その目的のために放射線物質を放出するのはやむを得ない。
いちいち漁民や農民に相談し了解を得てから、
なんていう時間的余裕はないのです。
どちらが緊急性があり重要な問題なのか、という順位問題です。

それに、漁民側に対案が出ていないようでした。
海に流さないでくれ、というなら
汚水を貯める小型タンカーを用意しましょう、とか
沖に泊めた大型タンカーまで小型船で汚染水をピストン輸送しましょう、とか。
何か対案を出さない限り、
漁民側の主張に理はないと思いました。

2については
何をいまさら。
電力会社側は、最初っから漁民の生活のことなんて考えちゃいないのです。
札束で漁民の顔をひっぱたいて、
原発建設にOKさせればそれでオシマイ。
その後の漁民の生活がどうなろうと知ったこっちゃないのです。

上関原発だって
祝島漁協をのぞく他の漁協は、中電からのお金をもらっています。
(中国新聞などで 上関原発 漁業補償金 として検索しても多数出ますが、
まとめた情報サイトもあります。
http://blog.goo.ne.jp/harumi-s_2005/e/8514e1002843a88d4633e8e418412a7a
など)
東京電力への申し入れで、全漁連は
すべての原発をストップしてほしい
と言ったようですが、
すでにお金をもらってしまった漁協は、どうすればよいのでしょう?
原発反対・建設反対というなら金を返せ、と電力会社に言われたら?
もうもらったお金を使ってしまった漁民はどうにもできません。
毒まんじゅうを一度食べた人は、
原発賛成と言い続けるしかないのです。
それとも全漁連が上関近辺の漁協にかわって電力会社にお金をたたき返しますか?
全漁連側は、ここでもやはり対案を出さないといけないのです。

電力会社は漁民のことなど考えちゃいない、
ということを多くの漁民にも知って欲しいと思います。

広島南特別支援学校の桜
数日前の写真です。今が見頃でしょうね。
sakura sienngakkou.jpg
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