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非小細胞肺癌の治療

2012年03月20日  

本日は放射線治療後の呼吸不全患者さんの状態が悪く
救急車で病院搬送に同乗したりして
朝からバタバタ忙しくしていました。
先ほど帰ってきて一息ついているところです。

呼吸不全の方は、悪くなる時は一気にきますから
気が抜けません。

本日のお勉強は肺癌の抗がん剤治療について

そごうレストラン街のフレンチ オオモト
肉料理は国産牛ステーキ。
母の誕生日お祝いで行ったのですが、
メンバーのなかに
鶏肉ダメ、という人もいるし、
イカタコえびかにホタテあわびウニいくらダメ
という人もいるし。
レストランには事前に情報をお伝えして
メニューに反映していただきました。
P1020965.JPG
★インフルエンザ情報
とくに新しい情報はありません。

本日のお勉強
進行非小細胞肺癌に対するCarboplatin と weekly Paclitaxel療法の組織型別治療効果の検討
広島医学 2012年1月
広島赤十字・原爆病院呼吸器科 山崎正弘 先生ほか
要点
非小細胞肺癌を 扁平上皮癌と非扁平上皮癌に分けて検討した。
治療は1~6コースおこなわれた。
無増悪期間は差がなかった(160日と161日)。
生存期間中央値は非扁平上皮癌418日、扁平上皮癌349日で
1年生存率は各々54%と39%であった。
最近では腺癌に貢献度の高い薬剤が開発されてきており
これらが二次治療以後の治療で影響した可能性がある。
***

非小細胞肺癌を細かく分けて検討する、
ということも必要な作業です。
主には腺癌、扁平上皮癌、大細胞癌ということになりますが、
大細胞癌は患者数が非常に少なく、
腺癌と扁平上皮癌を比較していくことになります。

肺癌は治療することがなかなか困難で
死亡率の高い癌です。
生存期間は1年いけばいいな、というところ。
ところがイレッサなど腺癌に効果の期待できる薬剤が開発され
そのため腺癌については少し生存期間が延びてきています。
血管増殖因子に対する薬も開発され、
今後の標準治療が変わる可能性もあります。

とはいえ、それでもおそらく生存期間が2年に達することはまれでしょう。
肺癌にならないこと、
早期発見・早期治療をおこなうことが大切です。
そのためには禁煙とCT検診ですよ。

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