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食事や水分でムセませんか?

2010年03月6日 ,, 

本日は誤嚥のお話です。

本日のお勉強
誤嚥を少なくする食事についての助言
日本医師会雑誌 2009年12月号
国立国際医療センター戸山病院リハビリテーション科 藤谷順子先生
要点
サラサラの液体は誤嚥しやすい。
「水でも誤嚥する」のではなく、「水は誤嚥しやすい」。
増粘剤を導入するが、量は実験しておいたほうがよい。
誰が食事を用意するかを確認のうえ、用意しやすさを考えた指導が必要。
誤嚥予防のみならず十分に栄養摂取できているかという観点も重要。
口腔ケアの徹底により肺炎発症率は低下する。
禁煙等による肺の健康管理も食事指導と併行しておこなう必要がある。

嚥下機能の低下に対応した食事は、診療報酬の対象になっていません。
このため、本人あるいは家族に購入していただくことになります。
トロミをつけるための増粘剤などは広く知られるようになっています。

食事そのものについての指導、
食事姿勢についての指導
など、 合わせておこなうことが必要です。

私どもの担当している方が誤嚥して耳鼻科を受診、
今後は口から食べないように
という指導を受けて、
家族が大変困ってしまって急な相談を受けたことがあります。
すぐに胃瘻が必要なんでしょうか、栄養は・・・点滴は・・・、と。

この時は食事の指導、姿勢の指導をおこなって、
その後 誤嚥なく口から食べることができています。
そうそううまくいくケースばかりではないでしょうが。
やはり増粘剤は使用しています。
増粘剤は保険適用されるべき、と思います。

なお、当院に御相談くだされば
連携している栄養士による食事指導・栄養指導も可能です。
受診のうえ御相談ください。

お花を頂きました! バラ、フリージア
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★新型インフルエンザ情報
季節性インフルエンザとして、A香港型(H3N2)が国内でも出てきたそうです。
4ヶ月ぶりに確認された、とのことです。
3月5日19時16分配信 医療介護CBニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100305-00000007-cbn-soci

昨年、オーストラリアでのインフルエンザ流行で
A香港がインフルエンザ全体の約30%出ていました。
日本では、今のところ ほぼ全部が新型インフルエンザです。
今後のA香港の動向に注意が必要です。

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