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高齢者の売買

2013年09月18日  

カープ、サヨナラ勝ち、いいですね!
サヨナラ勝ちは明日への元気も出ます。
2位阪神との差が5ゲームに縮まり、
2位も狙えるのではないか、と言う人もいますが、
さすがにそれはどうでしょうね。
たしかに2位でCSであれば本拠地で開催できるので
ファンにとっては2位と3位は大違いなのですけど。
まあ今年はCS進出を確実にしていきましょう。

さて、一昨日の続き。
施設入所者、あるいは在宅患者に対して
患者斡旋業者が医療機関に紹介リベートを要求することの問題点です。

まず問題点の第一は、一昨日指摘したように
本来は患者・家族が自由に医師を選べるはずなのに
日本の医療の原則の一つ、「フリーアクセス」が
金目当ての業者のために損なわれることになります。
患者斡旋業者が介在すれば
「医師は決まっている」という嘘の説明がなされます。
これまでのかかりつけ医との関係が断ち切られ、
新しい医療機関にまかせることを強要されてしまう。
金銭的利益の出るほうに誘導されてしまうのです。
これは患者のためになりません。

次におこる事態としては、
手抜き診療または過剰診療がおこる可能性が指摘されています。
同じ診療をしても
業者にピンハネされているのでは
医療機関の収入はそれだけ減ることになります。
収入が少ないならば
同じ手間をかけて診療をするのはばからしい、
手抜き診療ですませてしまおう、
と考える所が出てきてもおかしくない。
あるいは
もっと売上をあげるために
多くの往診・訪問診療をこなそうとすれば
1患者あたりの時間は短くなってしまいます。
必然的に手抜きとならざるをえません。
数でいうならば
広島でも、1000件以上の訪問診療をおこなっているクリニックがあります。
私達は連携している4診療所の合計で200件ちょっと、
常勤医師を複数かかえる有名な往診専門クリニックでも300件程度のものです。
これくらいの数が、在宅看取り・施設看取りまで対応でき
誠実に患者に向き合える限界数だと思うのです。

さらに、
リベートをとられ収入が少ないとき、
同じ患者数で売り上げを増やそうとすれば
同じ患者に何度も往診・訪問診療をすればよい、
ということになります。
必要性がなくても回数をこなせば売り上げは上がる。
必要性のない過剰な診療です。
月1回の診療でいい患者を月2回、あるいは毎週 訪問診療をする。
週1回の診療でいい患者を週2回、3回と訪問診療をする。

実際に
すべての患者に月2回以上の訪問診療します、として
運用しているクリニックがあります。
月1回でいいです、と本人/家族が言えば
その患者はお断り。
どこか他のクリニックに行ってください、と言われます。
月2回以上の訪問診療でないと在宅医療の総合管理料という
高額な診療報酬が算定できません。
月1回だとソロバン勘定に合わないのです。
そうして有名な往診クリニックに断られ
当方に月1回の在宅管理を依頼されるケースもあるのです。

いずれにせよ、
高齢者を売買するかのような患者斡旋業者は
けっして良い社会をもたらさないと考えます。

世羅大豊農園にて、牛串焼き。
梨で口の中が甘々になっていましたので
塩コショウの焼肉がおいしい。
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★新型インフルエンザ情報
とくに新しい情報はありません。

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