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4月から医療費値上げです

2014年04月1日 , 

4月から、医療費が値上げになります。
たとえば初診料とか再診料とか訪問診療料とか。
消費税として医療費(窓口支払い金額)が上がるわけではありません。

消費税導入のとき、医療費は消費税対象としない、ということにしてしまったのです。
つまり患者さんから消費税は取らない、ということにしたのです。
しかし、
医療材料などには消費税がかかります。
仕入れには消費税がかかるのに、
商品(=医療費)には消費税が上乗せできない。
その分だけ医療機関が損をする、ということになります。
これが「損税」と呼ばれる状況です。
広島市民病院クラスの大病院だと
年間4億円程度は「損税」となっています。
4億円の収入が毎年あるとしたならば、
年収1000万円クラスの医師が20名と
年収500万円クラスの職員が40名、雇用できます。
大病院では待ち時間が長く、勤務医の勤務状況は過酷ですが、
医師と職員を増やせば、もっと効率的になるはずですよね。
医療費を損税のままにしたのは、明らかに失敗でした。

で、
消費税率が上がると、損税の額も増えます。
医療機関の税負担が、いっそう大きくなるわけです。
というわけで
今回は消費税負担増に相当する額について
4月からの診療報酬(医療費)アップで対応することになったわけです。

このほかに4月改定にて
主治医機能・かかりつけ医機能をもって活動している医療機関に加算が認められました。
当院では該当する方に「地域包括診療加算」を算定いたします。
1割負担の方では、毎回の再診時に20円、上乗せとなります。
そのかわり、介護保険への対応、24時間365日対応をおこないます。

そういう訳で
4月から医療費が値上げになります。
御了承ください。
毎回の受診時に、
・お薬手帳を御持参ください。
・他院を受診されている方は、その情報をお知らせください。

施設に入所されている方については
医療費が格段に安くなる場合と
これまでより少し高くなる場合とがあります。
施設に往診してくださっている医師の考え方や
御本人の病状次第なのです。
ですから施設の方の医療費は予測が出来ません。
ずっと一定とも限らず、安い月と高い月がでるかもしれません。

朱(あか)もみじ
赤とか朱とか聞くと、トウガラシ入り激辛ですか、
と思ってしまいますが
これはそうではなく、イチゴです。
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★新型インフルエンザ情報
とくに新しい情報はありません。

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