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911テロ後のレスキュー隊員の肺機能

2010年04月22日 , 

昨日のカープ、勝ってよかったです。
あれで負けてはマエケンも浮かばれませんからね。
打線そのものは悪くないと思いますので
あとは どう得点に結びつけるか、ですね。

New England Journal of Medicineという医学雑誌に出た論文です。
世界トップレベルの雑誌です。

Lung function in rescue workers at the World Trade Center after 7 years.
Aldrich TK,他
N Engl J Med. 2010 Apr 8;362(14):1263-72.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20375403
要点
911世界貿易センタービルテロ事件では数千人のニューヨーク市消防局のレスキューが粉塵を吸入した。
1年後には肺機能低下が認められていた。
今回、長期影響をみるために7年後の肺機能の検討をおこなった。
肺機能(1秒量)の障害は継続しており回復していなかった。

緊急事態だったので、
マスクしていても多量の粉塵を吸入したのは
仕方なかったかもしれません。
しかし、粉塵吸入は呼吸機能に良いはずはない。
しかも影響は長期にわたる。
これがデータとして明らかにされました。

黄砂や火山爆発による微粒子なども
おそらく体によくないであろう、と思います。
(私は黄砂で苦しくなります。
黄砂シーズンが終わるまでは、ジョギングを控えています。)

粉塵の吸入による健康被害について
臨床上の疑問点は
肺癌などの悪性腫瘍の発生が増加するのか、
COPDや肺線維症などの良性疾患の発生は増加するのか、
最終的に寿命は変わらないのか短くなるのか、
そして
粉塵吸入後の障害の発生や進行を防ぐにはどうすればよいのか、
ということです。
今後の研究がすすむことを期待したいと思っています。

ちゅるるちゅーら の ラーメン、チャーちゅる。
チャーシュー麺のことですね。
チャーシューは器からはみ出そうなほど大きいのが1枚。びっくり。
P1110870.JPG
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