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花粉症か?

2012年01月8日

年末年始から、緩和ケア医は くしゃみ鼻水、目のかゆみが
出ていました。。
私だけかと思っていたら
緩和ケア薬剤師も やはり花粉症か黄砂か、
という症状が出ていますし、
マスクをしていれば症状が軽快します。
また当院通院中の花粉症患者さんのなかにも 症状が出ている人がいます。

黄砂情報ホームページを見ても、
今のところ黄砂は全く確認されていません。
黄砂が飛ぶと私は喘息症状も出るのですが、
いまのところ喘息悪化はみられていません。
となると
やはり花粉が飛んでいる、
と考えた方がいいようです。

花粉症治療では、「初期治療」 が有効です。
抗アレルギー薬を、花粉飛散が本格化する前から開始していれば
シーズンを通じて症状を軽く抑えることができる、
というのが初期治療です。

早めに薬を開始しましょう。
眠くならない抗アレルギー薬、
車の運転をしてもよい抗アレルギー薬もあります。
(眠くなる薬、車を運転してはいけない薬もあります)。
アレルギー専門医で御相談ください。
マスク着用も大事ですよ。

大学生のおいがトルコ旅行して
地元のスーパーで買ってきたトルコの紅茶。
トルコで働いている日本人は、普通に飲んでいる紅茶らしいです。
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★インフルエンザ情報
1月7日、広島県が全域にインフルエンザ注意報を発令したそうです。
ただし広島県ホームページでは確認できていません。
昨日の当ブログで、広島県ホームページ内の再リンク設定が
できたようだ、とお伝えしましたが、
まだリンク切れがたくさん残っているようです。
中国新聞1月7日
http://www.chugoku-np.co.jp/Health/An201201070143.html

感染性胃腸炎警報 発令中

2012年01月7日

広島県のホームページが年末に更新され、
これまでのリンクが切れていて
情報が非常に探しにくい状況になっていました。

たとえば広島市のホームページからのリンクも切れていたし、
県のホームページ内部でのリンクすら切れていました。

昨日、ようやく市のページからのリンクなど再設定されたようで
情報をさがしやすくなっています(これまでどおり)。

で、
インフルエンザに関しては新しい情報はないのですが、
感染性胃腸炎の警報が12月28日付で出ていることがわかりました。

ノロウィルスは感染力が非常に強く
一般的なアルコール消毒も無効です。
予防のためには、しっかり手洗い。
食材は十分加熱しましょう。
そして下痢や発熱のある人は
病院や老人施設などへお見舞いに行かないでください。
吐物の処理方法などは、ホームページをご覧ください。
http://www.pref.hiroshima.lg.jp/soshiki/57/1292573795854.html

セブンイレブンで指定のアイスを2個買うと
LEDライトがもらえます。数量限定。
昨日、広島市役所での会議を終えた後
帰りのセブンイレブンにさしかかったところ
緩和ケア薬剤師が 「店に寄らなくちゃ、アイスをみなくちゃ」、と。
で、行ってみると、このキャンペーン中。
緩和ケア薬剤師は、「この商品、買って!」という声が聞こえたり
見えたりすることがあるそうで、
今回も呼ばれたのでしょうね。
もらったのはお気に入りのチョッパー。
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正月明け、喉が渇いたら

2012年01月6日

寒いですね。
中区では雪はないものの、非常に寒い状況が続いています。
うがい手洗い、しっかりやりましょう。

さて、年末年始。
12月はじめころからの忘年会からはじまって
クリスマスにはケーキやごちそうを食べますね。
正月も飲んで食って寝て。
そして運動はあまり出来ません。
(通勤で歩かない、寒い、運動の時間がない)。

この状態で悪化する病気があります。
糖尿病です。

正月休みも終わりころになって
「のどが渇く」、
「尿の回数が多くなった」、
という症状が出てきた人は
糖尿病の可能性があります。
ぜひ急いで内科を受診し、血糖ほか血液検査を受けてください。

とくに
これまで糖尿病と言われている人、
糖尿病の予備軍であると言われている人には
年末年始は危険なシーズンなんですよ。
「糖尿病の予備軍」ではなく
もうりっぱな「糖尿病」となっている人も多いのです。
すぐに治療が必要な状況、
場合によっては入院を要する状況となっている人もいます。

喉が渇く、という人は放置せず
ぜひ内科を受診してくださいね。

おせち料理3
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★インフルエンザ情報
北海道 千歳保健所管内で警報が出ています。

降圧薬による余命の延長,初めて証明

2012年01月5日

寒いですね。
中区では積雪はありませんが、
橋が凍結しているそうですので
十分注意して通行してください。

さて、
高血圧の薬、本当に効果あるのかいな?
というお話。

これまで、高血圧の薬は
血圧を下げることで脳卒中や心臓病を防ぎ
そのための死亡を減らすことが治療の目的だ、
という説明になっています。

で、
本当に寿命は延びるのか?
という問題にはじつは答えが出ていませんでした。
今回の論文で、たしかに寿命は延びる、ということが
報告されました。

Association Between Chlorthalidone Treatment of Systolic Hypertension and Long-term Survival
(JAMA 2011; 306: 2588-2593)
http://jama.ama-assn.org/content/306/23/2588.short

上記は英語です。
日本語訳を載せているブログがありました。
http://wellfrog4.exblog.jp/17251586/

高血圧というのは、
べつに痛くもかゆくもない病気ですので
「何のために治療をするのか」
を 最初にはっきりさせておかないと
治療を継続することが難しい病気です。

血圧の高い人、
まず減塩、減量、適度な運動、禁煙、
その次に「薬の継続」ですよ。

おせち料理2
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★インフルエンザ情報
とくに新しい情報はありません。

星を継ぐもの

2012年01月4日

正月休みも終わりました。
今日から通常通りの診療です。

みなさんの正月休みはいかがでしたか?
当方は食って飲んで寝て。
あとは読書。
といってもマンガです。

今いちばんおすすめなのは
星を継ぐもの (ビッグ コミックス〔スペシャル〕): 星野 之宣
年末に第2巻が出ました。

星野 之宣さんの描く近未来宇宙SF、抜群です。
星野さんの作品をはるめさんの書店で何冊も購入しておき
この正月休みに読了しました。
いい休みになりましたよ。

おせち料理その1
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★インフルエンザ情報
とくに新しい情報はありません。

いい天気です

2012年01月3日

中区はいい天気です。
この正月、
朝起きたらうっすら雪が積もっている、という状況もありましたが
すぐに溶け、
初詣の最中にパラパラっと雨が降りましたが
これもすぐに止んでいます。
いいお正月ですね。

正月休みなので花粉症薬の内服を休んでみたのですが
くしゃみ鼻水鼻づまりが。
もう花粉が飛んでいるのでしょうかねえ・・・。
しかたなく昨夜の薬から内服を再開しています。
アレルギーの薬を休む判断は、本当にむずかしいです。
(吸入や点鼻は継続しているのですけどね)

我が家は毎年 八雲の年越しそばです。
31日だけでは食べきれず余りましたので、
正月のあいだ ずっとそばを食べています。
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★インフルエンザ情報
今回の中国での鳥インフルエンザ死亡者は
ヒトからの感染ではなくトリからの感染だそうです。
msn産経ニュース 2012.1.2 23:39
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120102/chn12010223420005-n1.htm

初詣、今年は参拝者が多いです

2012年01月2日

大晦日から、食って飲んで寝て。
いつものような正月です。

昨日の午後、いつものように家族で住吉神社に初詣に行きました。
例年よりも参拝者が多いです。
参道の行列の人数でいうと3倍くらいの印象です。

昨年は東北大震災があり、
きずな の大切さをあらためて感じる年でした。
家族とすごせる時間が大切であり幸福であることを
年頭に感謝し祈願しよう、
という人が多かったのではないでしょうか。

住吉神社にはスロープがあり
車いすでの参拝も可能です。
私たちが行った時には車いすの方が3名
来られていました。

身近にある小さな幸せ、
これを大切にしたいですね。

正月の花
シンビジウム、ダイオウショウ、センリョウ、ラン、ミズヒキ
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★インフルエンザ情報
とくに新しい情報はありません。

広島を売り出せ

2012年01月1日 ,

みなさま、
本年もよろしくお願い申し上げます。

昨年は在宅医療推進 勇美記念財団の助成金を得て
「在宅医療ネットワーク」の活動も開始することが出来、
またその関係でテレビ取材・出演、講演依頼などもあり
これまで私どもの実施してきたこと・思うことを
世に問うことができ、ありがたく思っております。
今年は 「死生観の共有」 というテーマをあげて
さらに取り組んでいきたいと考えております。

よく死ぬとは よく生きること。
緩和ケアとは、よく生きるため、最期まで生ききるためのもの。
そして
最期は自宅で、という希望があるなら、その希望はかなうということ。
在宅緩和ケアで、それが実現すること。
死ぬ場所は病院だけではない、
そして病院での最期より自宅での最期のほうが幸せなことが多い、
ということを
もっともっと多くの人に知っていただこうと思い
その活動に取り組もうと思っております。

新年ですので本日のお勉強は
「広島を元気に! 広島を売り出せ!」
というお話です。

写真は鏡餅
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★インフルエンザ情報
バス運転手 鳥インフルに感染して死亡。
Yahooニュース 毎日新聞 2011年12月31日(土)22時29分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111231-00000053-mai-cn
中国広東省でH5N1鳥インフルエンザ感染しての死亡です。
正月休みを海外で、という方もおられるでしょうが
とくに中国・香港方面の方は御用心ください。
帰国後の発熱者は、渡航歴を必ず申告してくださいね。

本日のお勉強
胃・十二指腸外科における現況と今後
特集:我が国における消化器外科の現況と今後
日本医師会雑誌 2011年11月号
がん研有明病院消化器センター 佐野 武 先生
要点
高齢化のすすむ我が国では胃がん患者は減少がみられず
毎年10万人の胃がんが発見されている。
内視鏡検査が広く普及している韓国・日本では早期胃がん発見が多い。
手術はD2リンパ節郭清がゴールドスタンダードである。
海外ではD2リンパ節郭清は限られた専門施設のみでおこなわれている。
***

日本の医療より、海外(アメリカ等)の治療がすすんでいる、
と思っている方はおられませんでしょうか?
癌治療においても、日本のほうが優れている分野というのはあり、
胃がんは日本の治療が世界のトップです。
D2リンパ節郭清 というのは、非常に繊細な手術手技であり
海外ではうまく実施することができないようです。
指が太く大きいため、器用な手術は出来ない、
ということなのだろうと思います。

胃がんの検査や手術については自信を持って
「それは(あなたの国より)日本で受けた方が良い」、
と言えますね。

メディカルツーリズムという言葉がありますが、
世界から胃がん患者・胃検診患者を集める、という戦略は
成立するような気がします。
広島には世界遺産が2つありますので
世界遺産観光と胃カメラ検診/胃がん治療をセットにして売り出せば・・・。

インフルエンザ・嘔吐下痢 流行中

昨日は広島市医師会夜間急病センターで勤務でした。
今年の最終日でしたので、オオトリを務めたわけですね。
急病センター、来年は1月4日からです。

内科の受診は約40名。今シーズン最多です。
がんばって診察したのですが、
混雑ピークでは1時間待ちとなってしまいました。
市民病院はその頃3時間待ちだったそうです。
発熱者がほとんどですが、疾患は大きく3つ。
A型インフルエンザ、咽頭炎・扁桃炎、胃腸炎(嘔吐下痢)です。
割合もほぼ同じぐらいでした。
インフルエンザも嘔吐下痢も、流行してきましたよ。

一昨日の29日、
本を買おうと思って駅前福屋に行ったのですが、
バスの中でひどく咳をしている人が2人。
そのうち1人は私たちの席のすぐ後ろです。
困るよな~、咳をする人はマスクして欲しいよな~、
と思っていました。
咳エチケット、よろしくお願いしますね。

30日は在宅のがん患者さんの状態が悪化し
往診など忙しくしていました。
その最中に見知らぬ方から電話。
「下の子供がインフルエンザになり、
今朝からは その兄が熱を出したので診察してもらえないか?」
というものです。
とても対応できる余裕はありませんでしたので
病院に行っていただきました。
広島市の年末年始体制は以下をご覧ください。
携帯版もあります。
http://www.city.hiroshima.lg.jp/www/contents/0000000000000/1323397795701/index.html

今年も素敵な出会いをありがとうございました。
いい正月休みになりますように、
うがい手洗い咳エチケット、
くれぐれもよろしくお願いしますね。

今週の花 シクラメン
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今も続くナチ狩り

2011年12月30日

本日も、在宅で緩和ケアをしている患者の病状悪化などもあり
忙しくしています。

さて、
内科学会雑誌、というのはとても分厚い雑誌で、
しかも最新の情報が詳しく紹介されていますので
読むのに骨が折れる雑誌です。
ちょっと油断していると、すぐに何冊もたまります。
1冊のなかの1論文だけは要約して「本日のお勉強」にまとめますが、
他に何十編もの論文を読むので、じつはつらい作業でもあります。
医学の進歩についていく努力を、医師は日々おこなっています。

平成23年9月号の論文を読んでいて、
おやまあ、と思った話。
ウェジナー(Wegener)肉芽腫、という疾患があります。
呼吸器内科、耳鼻科、そのなかでも
アレルギーを専門にしている者にとっては
よく知られている病気です。
(日本人にはそう多くありませんので
出くわすことは少ない病気ですが)。
詳しい内容は省略しますが、血管炎症候群の疾患のひとつです。

2011年に血管炎の国際会議があったそうですが、
「Wegener医師は第二次世界大戦でナチに関連していたために病名に名前を冠することは不適当である」、という観点で検討がおこなわれ、
病名の変更が提唱されたそうです。
新しい内科の教科書から新分類病名に書き換わっていき、
Wegener肉芽腫という病名は消えていくことになります。

ナチ狩り、というのは 執念深いものだ、
と思いました。
日本人なら、いまさらこんなことはやらないでしょう。
日本人的なほうがこの世は暮らしやすいとは思うのですが。
西洋人的な執念深さ、なんか恐ろしい・・・。

医学など学問の世界では
第一発見者に栄誉がある、というのは常識です。
それは変えてはいけないルールだと思うのです。
病名から名前を消してしまえ、というのは
ちょいとやりすぎのような気がしないでもありません。

今週の花 オンシジウム
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★インフルエンザ情報
とくに新しい情報はありません。

082-241-6836(代表)

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